アフガン・イラク・北朝鮮と日本
《掲示板の論点9》北朝鮮「人道的介入」論争

  [論点解説]

 拙アフガン板から、北朝鮮解放の方法論を巡る論争を、此処に紹介しておきます。
 当該論争は、昨年'04年12月頃に、「RENKのイラク戦争評」を巡る所から始まりました。そして、「金正日の圧制からの解放を目指す為には、米軍主導による戦争(人道的介入)も承認しなければならないのか」という議論が、'05年2月頃にかけて続きました。その論争の主な流れを、このページで紹介しています。


  「RENKのイラク戦争評・北朝鮮解放論」を巡って('04年12月の投稿より)


コラコラ!割れ鍋さん 投稿者:原 良一@割れ鍋に綴じ蓋  投稿日:12月11日(土)03時22分38秒
 ただ今帰宅して、貴板を拝見して何じゃこりゃ? で取り急ぎの書き下ろし(普段はワードで下書き・推敲してからの投稿ですが、今回は直接書き込みました)

 割れ鍋の鍋山様へ(←ついに壊れちゃったかな?)

>原さんなどの「平和期における『拉致』という、過去とは無関係な犯罪」という
>主張についても

 私はこんな主張はしていません。つい最近も「拉致問題と未清算の過去など『歴史問題』の分離は不可能」との趣旨の主張を沢村板に書き込んでストップを食らったばかりですよ!

>平和期における「拉致」

 こういう表現も私は極力避けています。「明確な戦時でもないのに、一般市民に無差別テロとは何事か?」という具合にです。

 私も誤解を恐れずにいえば、北朝鮮の拉致は、非正規戦、低強度紛争に分類される明確な戦争行為であり、個別自衛権発動の対象です。主権国家の指導者が立案し、加害者が工作員という名の特殊部隊、つまり国家機関の人間であること、主権の侵害を伴っていること、長期、「大規模」(数百人というレベルで)、計画的な蛮行であることを考えると、米帝相手の9・11よりはるかに個別自衛権発動対象の侵略行為としての要件を満たしています。

 猿ブッシュが、9・11を「これは戦争だ」と叫んだことに対し、世界の左翼・リベラル派から「犯罪として対応すべきを戦争で応じた」との批判が出されました。対して拉致問題は、政府・行政・論壇を含めて「戦争行為を犯罪に矮小化して」扱い、それどころか左翼・リベラル層の多くが事件の存在自体さえを認知しようとせず、事件の大規模化、長期化を招いたと解釈すべきです。

>過去とは無関係な犯罪

 沢村板にも「拉致は日帝支配への報復のために行われたのではない」と書いています。が、本当は続けて「拉致自体は豚金正日(←絶対止めない!)の赤化統一の野望のために行われたが、現場の実行犯レベルでは明らかに日帝支配への憎悪や報復感情が、拉致の動機付けや正当化、相対化の材料として使われている。未清算の過去を解決しない限り『報復の連鎖』は止まらない。それを止めるためにも、拉致問題の解決後には過去の清算を行う意志がある、と表明する必要があり、またそれなしには、経済制裁への中韓の理解は得られない」との趣旨の書き込みをする予定でした。

>「朝鮮戦争は休戦状態=戦争は終わっていない」なるバカな主張はしません。

 そのバカな主張をしているのが私です。
 少なくとも北朝鮮は、対米、対日交渉に「気分は戦争」モードで応じています。豚金から孫日昊など末端の各当事者も、失敗すれば失脚どころか、一族丸ごと皆殺し・お山送りの崖っぷちモードで臨んでいる。だからこそ、交渉に対する意気込みも迫力も違う。命懸けで取り組む相手に、温室育ちの日本政府の連中が勝てないのは、ある意味当然なのです。

※参考例「銃声なき朝米戦争」(全哲男、社会評論社)

 そして戦争だと思っているからこそ、「敵国」の一般市民をさらっても恬として恥じない。人さらい部隊を「さらってくるぞとおぞましく♪」と鳴り物入りで送り出し、さらった数に応じて「英雄」の称号を与え(金国石氏の証言)、国際手配を食らった男(辛光洙)をひな壇に立たせ続ける。

 鍋山さんの認識は甘すぎます。

>朝鮮戦争は、南北の国連同時加盟によって、最終的に事実上の決着はついている。

 突き放した言い方をすれば、朝鮮人同士が内ゲバをしようが、和解もしくは野合をしようが知ったことではない。我が国に対する戦争行為には、それ相応の対応をさせていただくとなります。もちろんこれは賢い態度ではなく、何とかして韓国の北朝鮮追従を止めさせなくてはなりませんが…。

原さん 投稿者:猛獣文士  投稿日:12月11日(土)12時49分59秒
貴殿の議論は、狂っているとしか思えない。佐藤なにがしといい、貴殿といい、李英和という在日朝鮮人は、いったいどういう人間と無原則的に付き合っているのだろうか。。。。。

>  突き放した言い方をすれば、朝鮮人同士が内ゲバをしようが、和解もしくは野合をしようが知ったことではない。我が国に対する戦争行為には、それ相応の対応をさせていただくとなります。もちろんこれは賢い態度ではなく、何とかして韓国の北朝鮮追従を止めさせなくてはなりませんが…。

それ相応の対応を貴殿が決定できる立場なのか?政府などに献策するとして、どのようなすばらしい案を提案できるのか、いっぺん、清書した上で見せてくれませんか?

個人は個人、団体は団体 投稿者:kazhik  投稿日:12月12日(日)04時46分30秒
猛獣文士さん、RENKを批判するならRENKの公式見解を批判してください。一般的に言って、市民団体には多様な意見を持った人間が集まってくるものです。「おかしなことを公言する人がたとえば、RENKなどの組織の周辺にいる場合、おかしな人たちを評価の基準にするしかない」などという理屈が成り立つなら、RENKに限らずありとあらゆる市民団体を否定するしかなくなるでしょう。

それと、RENKは既に「取締りの対象」になっています

kazhik さん 投稿者:猛獣文士  投稿日:12月12日(日)07時07分19秒
はじめまして。RENKに疑問を感じているのは、今に始まったことではありません。イラク戦争についてのRENKの公式見解と思える声明にも、違和感を感じていました。

http://www.bekkoame.ne.jp/ro/renk/RENK030420.htm

私は、この声明はアメリカのイラク侵略を容認していると解釈しています。

RENKのページを見てよく分からないのですが、北朝鮮の人びとの生存権を護りたいのか、それとも政治的な権利を保証したいのか、あるいは北朝鮮の政権を打倒したいのか、主目的はどれでしょうか。

あるいは、これらの目的は同時に実現しなければ、どれも実現できないと考えているのでしょうか。私は、これは詭弁だと思いますが。

小見出しぐらい読んでくれ 投稿者:kazhik  投稿日:12月12日(日)08時03分8秒
>猛獣文士さん

「フセイン政権の崩壊と北朝鮮」はイラク戦争から得られた四つの教訓を挙げています。

(1) 独裁政権は必ず滅びる
(2) 戦争の最大の犠牲は民衆である
(3) 危機は緩和されていない
(4) 戦争なき解放の道はある

これを見て、なぜ「アメリカのイラク侵略を容認している」と論評できるのでしょう。戦争以外のやり方で独裁政権と闘おう、という趣旨であることは一見して明らかじゃないですか。

RENKの主目的だって、「RENK(れんく)は、北朝鮮の民主化と人権を要求する市民団体です。」とウェブサイトの一番目立つところに書かれていますよ。ちゃんと見てください。

これまた取り急ぎのハズが…(汗) 投稿者:原 良一  投稿日:12月12日(日)09時35分58秒
 猛獣文士様

>貴殿の議論は、狂っているとしか思えない。佐藤なにがしといい、貴殿といい、
>李英和という在日朝鮮人は、いったいどういう人間と無原則的に付き合っている
>のだろうか。。。。。

 拙論のどの部分が狂っているのでしょうか?(^0^) たぶん

>私も誤解を恐れずにいえば、北朝鮮の拉致は、非正規戦、低強度紛争に分類される
>明確な戦争行為であり、個別自衛権発動の対象です。

 を指して軍事的な報復、つまり戦争を意図し、煽動していると解釈しているのでしょうが、さすがの私もそこまで狂ってはいません。しかし、日本は北朝鮮に対し、個別自衛権発動の権利を留保していること、ましてや経済制裁の実施自体は当然・正当な権利であるということを言いたいだけです。

 またkazhikさんの、朝民研での発言を含めた経済制裁反対論への批判とも重なりますが、独裁者と国民との利害を完全に分離させることはできません。とりわけ金一族ら北朝鮮現体制の「正統性」の根源が、単なる植民地支配への抵抗に止まらず、民族絶滅の危機への抵抗の主体という民族主義感情に基づいている以上、理由は何であれ現体制の崩壊は、広範な朝鮮民族に深刻な喪失感、敗北感、挫折感といった精神的な打撃をもたらす事は避けられません。このことは、「大東亜戦争」敗北後の我が国の状況を考えても明らかでしょう。

 それに「戦争なき解放の道はある」といったって、特権を失って「ただの人」になっただけで餓死線の向こう側に落ちてしまうあの国の状況では、単純に「民主化」されただけで核心階層(=特権層)600万人の「平和」は一瞬にして崩壊します。以前萩原遼氏が、同氏が翻訳した「小説 金日成」(上下巻、文芸春秋 欠品中)の解説で述べていますが、日本の総聯幹部を含めた核心階層には、いろいろな意味で金父子と一蓮托生の運命共同体という意識が強く、金父子が滅びれば自身も破滅する(彼らもそうやって政敵を生物学的レベルにまで滅ぼしてきたので)と固く信じていて、それがために抵抗も死に物狂いなのです。私たちはこういう連中と戦わなければならないのです。

 北朝鮮の人権・民主化運動に、誰も傷つけない、手を汚さないですむ解決法などありえないのです。武力による戦争が回避されても、経済制裁をしなくてすんでも、金父子を支持してきた多数の人々を傷つけ、苦しめ、精神面を含めた特権を奪うことに変りはない、かくいう私も彼らが崇拝する指導者を豚、豚と呼んでは彼らのプライドを踏みにじり続けていますが…。

「きれいごとではこの問題は解決できない」(石高健次氏の「金正日の拉致指令」出版記念の集会での発言から)がこの問題の本質です。

http://www.asiavoice.net/nkorea/


これは前もあった議論ですけど、この掲示板では団体としてではなく個人で 投稿者:三浦小太郎  投稿日:12月12日(日)09時58分24秒
以前もこういう趣旨で議論になったと思うんですが、掲示板では、仮にその人がどのような運動にかかわっていたとしても、一応個人としての意見として見做す、ここの発言で仮に所属団体への誤解が生まれたりトラブルが生じてもそれこそ「自己責任」だが、議論の時、団体としての立場に縛られたりする必要はないし、読むほうもそこは配慮して個人の意見評価と団体との評価は区別するようにしましょう、と言うことだったと思います。まあ、この線で行けばいいんじゃないですか。

私もRENK会員ですが、私の意見は公式見解とはかなり違います。また、RENKの主流となって運動をしてきた殆どの方と、歴史観、思想的立場はかなり違いますね。それは個人として書いている文章を読んでもらえれば一目瞭然。
しかし(1)独裁体制民主化なくして北朝鮮問題の解決なし(2)在日コリアンが代表として北朝鮮独裁体制に真正面から批判する運動の意義は計り知れないほど大きい(3)脱北者を通じて北朝鮮国内の資料や映像を国外に発信してきた運動は、北朝鮮国内への認識を大きく変えた、等々の評価から、少しは下働きをさせていただいてきました。ま、既に李英和代表には私の存在はかなり迷惑になっている危険性も無きにしも非ずですが。

北朝鮮の人権問題については、一応名誉のために申し上げて置きますが、94,95年にはむしろ良心的な左派や勇気を持って起ち上がった在日の方々から動き出したんですよ。確かに、一般に広がるような大きなうねりには出来ませんでしたけど、守る会、RENK,そして難民救援基金などの中心メンバーの多くは、この時期に、北朝鮮に帰国した人達が収容所で殺されていっている、と言う在日からの証言を元に立ち上がったんです。私もそれでこの問題知った所あるし。まあその運動のやり方には異論もあるでしょうけど、最初に彼らが立ち上がった意義は誰にも否定できないでしょう。この活動が今あんまり評価されていないのは個人的には残念。この後拉致問題が発覚しましたけど、この時期から活動していた左派や在日コリアンの方々は100%北朝鮮が拉致した、許せない、と認識してましたよ。朴春仙さんの証言で少なくともシンガンス事件の拉致は確証があったし、自国民をあそこまで抑圧し殺してしまう国がなにをやったって驚かなかったし。

勿論同時に、もっと以前から北朝鮮の誤った政治やテロを批判してきた保守系の人も中立派の研究者の業績も認めては欲しい。(この点で最も優れた業績を70年代に行ったのはやはり玉城素氏。)つまり、この辺の運動って意外と「隙間産業」にはいっちゃったのか話題にならないんですが、私はここで最も良心的な左派に出会ったことが原点なんですよ。だから、多少は皆さんの内左派的な方とも話ができるのかと。左右共に決め付けやめましょう。立場は違っても会話は可能でしょう。

RENKのことなどで 投稿者:猛獣文士  投稿日:12月12日(日)11時12分33秒
三浦さん
 1970年代に、在日朝鮮人の主に総連系の人びとと交流がありました。総連系といっても、多分、総連のバリバリの幹部ではなく、分類的には総連系の人という感じだと思います。
 文化大革命の時期で、華僑総会ではすばらしい祖国の話が明るく語られていた時期でしたが、総連系の人たちの共和国に対する話し方は少し違っていました。今から考えると、その人たちの共和国に対する思いは複雑だったと思います。
 李英和さんが、タブーを破って共和国の人権問題などを真正面から、総連には容認できないかたちで取り上げたのは、確かに意味のあることだと思います。タブーなどというものはなくさなければならない。これについては、私は理解できるし、容認できます。しかし、現在では、どうも私には容認できないような考え方や作風の人々が彼の周りに集まっているのではないかなと思います。それから、これは李英和さんの責任ではないかも知れませんが、その運動が、土門さんのような敵としか思えないような人たちが喜ぶような結果をもたらしている面もあるようです。そのような人もずいぶんその周辺にまぎれているのではないかなどと感じます。このあたりはよく分かりませんが。三浦さんのことではありません。

原さん
拉致問題で日本人が被害にあったから、日本人として貴殿が発言するのは理解できます。ところが、貴殿の発想は日本国は共和国に対して戦争を行なっていいというところまで進んでいたのには驚きました。私としては、日本人としての貴殿が拉致問題について憤慨するのはわかるが、北朝鮮の人権問題や飢餓の問題に憤慨するためには、日本人という枠を超えた視点に進まなければならないと言おうとしていたのです。日本人の枠にとどまるのならば、共和国の人々の惨状について、共和国の政府を非難する資格はあなたにはない。非難するためには、国籍を超えた人間としての立場に立つ必要があると。ところが、この議論を超えて、貴殿は日本国が理論的には共和国に対して戦争を行使できる権利があるというような、(こじつけめいた)認識を示したと思いました。
 民間人が拉致されたから軍艦を派遣して他国を攻撃するというのも、一種の国家の論理ですが、このような論理に縛られているひとが、攻撃したい国の人民の「解放」を語るのはやめてほしいと思います。このような詭弁は、もっとも私を憤慨させます。

kazhikさん
フセイン政権が倒れたのは、独裁政権だったからではなく、アメリカが攻撃したからです。
独裁政権にかぎらず、どのような政権でも国家でも、いつかは終焉の日を迎えます。

イラク侵略の教訓から、金政権の崩壊を連想することは、アメリカの侵略を容認していることだと思います。現に、この声明にはアメリカの行為に対する非難や批判の観点がみられません。戦争を、地震や洪水のような災害として語っているだけです。

猛獣文士さんへ 投稿者:TAMO2@RENKメンバーだが、個人として  投稿日:12月12日(日)21時34分23秒
>ちょっと補足説明します 投稿者:猛獣文士  投稿日:12月11日(土)15時50分23秒
>
>拉致事件や、その他、北朝鮮の政権がおかしいというのは、そうですが、有効に存立している
>政権なのだから、日本の政治組織がこの政権の崩壊を目的にしていれば、北朝鮮側から見れば
>外国発の破防法団体のようなものになると思いますが。(以下略)

上のことは現在「国家」という枠があるし、その前提では正論だと思います。

しかし、それを理由に、どうして、市民運動が国家の枠に縛られなければならないのですか?
小生思うに、そういう「国家」前提主義を無批判に受容したことが、日本の左翼のダイナミズム
を殺したと思います。

なお、北朝鮮政府が破防法指定しているようなことがあれば、それとは闘うと言うことになる
だけの話で、それを理由に自らの手を縛ることには絶対になりません。小生の知る限り、RENK
の関西のメンバーは共産主義者が多く、そういう「国家」前提主義とはかなり遠い位置にいます。
(リンク先ご参照下さい。例えば、の例です。)

※小生がRENKのメンバーをやっているのは、北朝鮮の民衆の生存権、人権をまず支えたい、
これです。そして、朝鮮総連に結集していて、94年にそれを離脱した知人への自己批判を込めて。
(94年段階で総連が当時既に在日への抑圧機関であったことは、何となく分かっていましたが、
様々なしがらみで彼には何も出来なかった。これ以上はご勘弁を。)

-----
と、読み進めていて、以下の文章がありました。納得です。この視点が、これから非常に大事だ
と思います。拉致問題、朝鮮人の飢餓問題、お互いに出来ることを考えてやっていきましょう。
もう、日本人だ、在日だ、朝鮮人だ、韓国人・・だと言っていられなくなったと感じます。

>RENKのことなどで 投稿者:猛獣文士  投稿日:12月12日(日)11時12分33秒
>北朝鮮の人権問題や飢餓の問題に憤慨するためには、日本人という枠を超えた視点に進まなけ
>ればならないと言おうとしていたのです。

http://www.bekkoame.ne.jp/tw/hibana/sp0306.html


TAMO2さん、原さん 投稿者:猛獣文士  投稿日:12月12日(日)23時42分53秒
たとえば、原さんのこのような書き込みは、もう一歩で戦争を正当化する理論になりうるし、実際に理論的には反撃という名目で、戦争を正当化することができるようになると思います。仮に日本が好戦的で何時でも戦争を仕掛けられる立場にあった場合に、原さんの思想は間違いなく戦争を高らかに支持する言葉になるのではないでしょうか。私の勝手な思い込みでしょうか。

>  突き放した言い方をすれば、朝鮮人同士が内ゲバをしようが、和解もしくは野合をしようが知ったことではない。我が国に対する戦争行為には、それ相応の対応をさせていただくとなります。もちろんこれは賢い態度ではなく、何とかして韓国の北朝鮮追従を止めさせなくてはなりませんが…。

それは、過剰反応だというかもしれませんが、たとえば、このような態度で政府が北朝鮮に対したら、私が相手の国の人間ならば死をとして戦う道を選びます。日本は、アジアにおける非常に危険な国であるという歴史的な事実を私は重視しています。

これまでの経過で言えば、日朝首脳会談で、北朝鮮の最高指導者である金正日が拉致の事実を認め、謝罪し、日本側の要望に応じて調査に不十分ながら協力しているというところだと思います。原さんがどれほど金正日を嫌っていても、この経過を無視して、

>我が国に対する戦争行為には、それ相応の対応をさせていただくとなります。

というのは、不適切で誤った認識であると思います。しかし、原さんが金正日を指導者の座から引き摺り下ろして、フセインのように辱めたいというのならば、それは原さんの勝手です。しかし、そのような悪趣味な人間が、国家の枠を超えて北朝鮮の人権を本気で考えているとは私は信じられません。

人道的な援助で、北朝鮮の飢餓を救おうとしていたら、政権が耐えられずに崩壊したり変質するのと、はじめから特定の指導的な人物やグループの打倒を目指して、人道援助を利用するというのは、天と地の差があると思います。

RENK 投稿者:鍋山  投稿日:12月13日(月)00時23分51秒
猛獣文士さんへ

94年ごろ(?)のRENKなら、会員にしてもらってもいい、なんて思う。
旗揚げ集会から数年間(?)。
「北朝鮮人民・帰国者の救援」、「食料援助」を高く掲げていたころね。
そのころ私は、世情に無関係に生活していたので・・・

左翼のひどさに絶望したのではないかな・・・(大汗)
現在のRENKは、
左翼に頼って運動を作るというよりは、脱北者救援などの具体的な活動と宣伝、そのために必要な資金を集めるという感じかな。

「RENK旗揚げ集会」が、総連によって暴力的に破壊され、総連事務所に警察の捜索が入った時、大阪の左翼(社会党・労組・左派)は、「不当弾圧」として動員されている。
大阪構造なのかとも。
東京(関東)の左派(新左翼・市民運動)では考えにくい。総連との交流は皆無だったので。スターリン派の総連からみれば、トロツキストは「反革命・スパイ」なのだから。

TAMO2さん ようこそ

土門見人氏のようなプチウヨクとの議論からは、何もうまれそうにないから、放っといたほうが・・・(笑)
せっかく、なかなか良い「左翼内議論」が始まっているので〜


大阪ついで・・・

【大阪・拉致被害者救援集会に1700名!】
http://nyt.trycomp.com:8080/modules/news/article.php?storyid=3437

『救う会・大阪』の、そのあまりにも露骨な右翼利用主義の反省から、新たにはじまった運動だろうか。

一応、会計報告もサイトで公開している。
『大阪ブルーリボンの会』
http://www.blueribbon-osaka.jp/index.php

『救う会・大阪』 〜日の丸を掲げ、総連事務所への課税を要求する〜
http://www3.ocn.ne.jp/~sukuu-o/

イラク戦争をどう語るか 投稿者:kazhik  投稿日:12月13日(月)08時00分7秒
RENKの目標は北朝鮮の民主化ですから、イラク戦争そのものの評価を語らなくても不思議ではないでしょう。イラク戦争を語る者は必ずアメリカの侵略を非難しなければならない、なんていう法はありません。

もちろん、フセインが何万人殺しても何も言わなかったのにブッシュが戦争を始めたとたんに金切り声をあげる「ピースな人たち」とは、RENKは違いますよ。

せっかくだから聞きますけど、猛獣文士さんはイラクが今後どうなればいいと思っていますか? ブッシュの侵略だけが問題なら、フセインを政権に戻すべきだ、というのが答えになるしかないでしょう。でもそんなことは誰も言わない。あなたの表現を借りれば、みんなコッソリと「アメリカの侵略を容認している」面があるのです。

RE:イラク戦争をどう語るか  投稿者:猛獣文士  投稿日:12月13日(月)11時12分17秒
>RENKの目標は北朝鮮の民主化ですから、イラク戦争そのものの評価を語らなくても不思議ではないでしょう。

わけのわからないことをいいますね。RENKがイラク戦争に関する特別な声明を出したのだから、イラク戦争そのものの評価を語らなければ、何のための声明でしょうか。イラク戦争に興味が無いのならば、声明そのものを出さなければいいのではありませんか。

>イラク戦争を語る者は必ずアメリカの侵略を非難しなければならない、なんていう法はありません。

アメリカの侵略が正当だと思っている人は、アメリカを非難する必要はありませんよ。だから、RENKの声明はアメリカの侵略行為を容認していると言っているのです。そのまんまじゃないですか。

>もちろん、フセインが何万人殺しても何も言わなかったのにブッシュが戦争を始めたとたんに金切り声をあげる「ピースな人たち」とは、RENKは違いますよ。

フセインが何万人も殺して、その代わりにアメリカ軍が10万人も殺せばいいという理屈でしょうか。「民主主義」の実現のためには、こういう犠牲は払わなければならないとでもいうのでしょうか。どんなことでも、理屈ではいろいろ正当化できますよね。

>せっかくだから聞きますけど、猛獣文士さんはイラクが今後どうなればいいと思っていますか? ブッシュの侵略だけが問題なら、フセインを政権に戻すべきだ、というのが答えになるしかないでしょう。でもそんなことは誰も言わない。あなたの表現を借りれば、みんなコッソリと「アメリカの侵略を容認している」面があるのです。

タイムマシンが無いんだから、アメリカの侵略行為の前の状態に戻すことは誰もできない。できないことは誰も言わないでしょう。申し訳ありませんが、いっしょにしてほしくないんだよね。私はコッソリとアメリカの侵略を容認していませんよ。

普通に考えれば、アメリカは、イラク人民に与えた損害について、謝罪し、相応の賠償金を払って、すぐに出て行けばいいんじゃないかと思いますよ。アメリカがそんなことをするはずも無いが。とすれば、イラクの人民は帝国主義の支配を駆逐するまで戦いつづけるしかないと思いますよ。あなたが米国大統領にジョージと話し掛ける機会があったら、私の案を勧めてみてくれませんか。

【雑文】人権運動に携わる人間にとっての「マンデイト」 投稿者:「ぷちぶる人権屋」まこと@一服中  投稿日:12月13日(月)12時36分36秒
これは特に原さんの論調を読むたびに強く感じるのですが、およそ「人権擁護」を掲げる者が「北朝鮮の『解放』のためなら多少の犠牲者が出ても、止む無し」「人命の収支決算」といった類の「論理」を受容し、平然と公言するという状況が罷り通っていることに、著しく疑問を覚えます。

では、その「収支決算」の結果、犠牲者が例えば「横田めぐみさん」や「有本恵子さん」となってしまっても、「止む無し」と甘受されるのか−と思う。

こんな事を書くと「いや、既に被害者家族は既に『覚悟』している」という反論が返ってくるかもしれませんが、金正日政権によって被害を受けている当事者(北朝鮮民衆・「脱北者」も含む)やその家族といちサポーターの発言を同一線上に評価することはできません。当事者でも無い人間、まして人権活動家が「拉致被害者が犠牲になっても・・・」と語るのは人権思想に対して背理ですらあるのではないかと。

たとえどれだけ世間から「偽善者」「空理空論」「書生論」と罵らることがあっても、およそ「人権擁護」を旗印を掲げる者は、まず「一人の人間を生かすために何をなすべきか」−という事を実践論的起点すべきではないかと思う。これは人権運動に携わる全ての人間にとっての「マンデイト」ですらあるのではないでしょうか。

「北朝鮮問題は奇麗事では済まない」ことは私もそれなりに承知しているつもりですが、現実という「壁」を前に、この「マンデイト」を忘却してはならないと思う今日この頃です。

生意気なこと書いて、すいませんでした。

降参 投稿者:kazhik  投稿日:12月13日(月)20時19分9秒
猛獣文士さん、あなた面白い論争術を使いますね。トンチンカンな批判を続けて相手を脱力させる、という戦術に出会ったのは初めてです。参りました。降参です。どうぞ、あちこちで「RENKが米帝の手先にすぎないことを白日の下に晒した!」と吹聴してください。

ところで、サダム・フセインはまだ生きていますから、彼を戦争前と同様の地位に戻すことは現在でも可能です。ぜひ、コソコソ逃げたりしないで「サダムを戦争前の地位に戻せ!」と叫んでください。


>猛獣文士さん以外の方々へ

このまま終わってしまうとあまりに低レベルなので、「フセイン政権の崩壊と北朝鮮」をめぐるいくつかの論文にリンクをはっておきます。批判を歓迎します。

RENK声明「フセイン政権の崩壊と北朝鮮」
佐藤悟志「不正義の平和よりも正義の戦争を」
川島高峰「北朝鮮の政治体制に関する考察」
小池和彦「どのような平和を望むのか」

失礼はお互い様 投稿者:kazhik  投稿日:12月14日(火)20時59分38秒
RENKの目標は北朝鮮の民主化です。戦争反対ではありません。北朝鮮の民主化のために戦争するべきだ、というのも一つの意見です。奴隷の平和か、自由のための戦争か、という究極の選択を迫られたら、私だって戦争に賛成するかもしれません。それで戦争容認派と言われても結構。なんとでも言え、です。

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 イラク国民は長い間、自らの手ではフセイン政権を倒せずにきた。私自身、フセインを追放してくれるのであれば、だれの力でもいいから借りたいと感じてしまうときがあった。米国でも、ロシアでも、日本でも、悪魔でもいい、と。
 米軍の武力行使の是非をめぐっては、私の周囲にいる在日イラク人たちの間でも賛否両論がある。[中略]
 とはいえ、侵攻が始まってしまった今となっては、望むのはフセイン政権の打倒である。そしてそれによって、イラク国民が今より少しでも自由と民主主義を手に入れることだ。
 今の故国は大きな刑務所のように見える。秘密警察につかまる恐れのある国。国際社会から制裁を受け、皆が食いつなぐことに必死な国。反政府運動など想像することもできない国。それは私にとって、戻ろうと思える祖国ではない。[中略]
 日本の人がどこまで、イラク国民にとっての戦争の意味を想像できているか、私には疑問がある。戦争反対を言う人は多いが、「もはや武力による解決しかない」と考える我々の絶望の探さを、どこまで認識した上で語っているのだろう。[後略](2003年3月29日付『朝日新聞』「私の視点・ウィークエンド」欄)
********************************

「フセイン政権の崩壊と北朝鮮」に引用されているこのイラク人の発言は重いものです。


  再び「戦争と平和」の内容を巡って('05年2月の投稿より)


kazhikさんに質問ですが 投稿者:まこと@出張中  投稿日: 2月 2日(水)14時57分35秒
レーニンがツァーリズムの陥落という文脈の中で日本軍の旅順陥落を肯定的に評価しているのは私も知識としては知っていますが、複数の帝国主義国家が拮抗していた当時と、アメリカ合衆国(および同国内の企業コングロマリット)が政治・経済・軍事の各方面において他国に比べて抜きん出た影響力を誇示している現在と、同じ地平で語ることはできないのではないかと思います。
例えば、自称「民主主義国家」たるアメリカ合衆国の軍隊がイラクのサダム=バース党政権という「独裁体制」を「打倒」したことを自由が独裁に勝利したのだと単純に評価しえるのか−という問題もさることながら、ポスト冷戦の現代はアメリカのスーパーパワーに対する「抑止力」を行使しえる国家が存在しないという状況も存在します。

そこで、実はこの質問は超・左翼氏の煽りに便乗するようでちょっとイヤなのですが、kazhikさんは北朝鮮における「自由のための戦争」ならばアメリカ合衆国による軍事的介入も場合によっては肯定するというお考えなのでしょうか。この点、教えて頂けないでしょうか。

朝鮮侵略策動 投稿者:超・左翼(まとめ:社会主義者)  投稿日: 2月 3日(木)00時33分15秒
RENK代表の李英和は経済制裁を絶賛し、佐藤勝巳、荒木和博ら極右らとタッグを組み、反北言動を繰り返している。いや、李は佐藤らのように排外主義者では無いと言う者がいるかもしれぬが、李が連中の言動を糾弾している形跡はここ数年ない。
荒木は拉致被害者を救出するためには自衛隊を派兵する必要もあると扇動する。荒木らの経済制裁論は、制裁の先の軍事戦略まで織込済みであるのだ。一方、李は対北武力行使までは言及していない。が、彼らも「先」の戦略を正当化する論理はある。金打倒という進歩のためなら米帝の戦争もこっそり承認するというものだ。
火花なる党派はブッシュが北と並ぶテロ国家と名指ししたイラク戦争をフセイン打倒という面では進歩的だったと総括した。これは、KAZUHIK君の「こっそり承認」論と基本は同じだ。
RENKのイラク戦声明もこの「こっそり承認」論から読めば、声明が武力は民衆に犠牲を及ぼすだの何だのと言い立てながら、結局イラク戦争の結果は進歩的だったから「こっそり承認」すると言っていることが分かるだろう。
イラク戦争でこのような立場を取っているRENKが、対テロ戦の延長としての北朝鮮で米帝の侵略策動に反対すると考えるべきだろうか?
RENKは既に経済制裁を絶賛し、李英和は北への自衛隊派遣を唱える荒木和博らともスクラムを組んでいるのだから、荒木と同様に「次」の段階も北の進歩のためとして「こっそり承認」すると考えるべきだろう。
もしRENKや李がこの推論を否定する立場なのならば、今からでも遅くない、軍事行使の可能性まで示唆する荒木らの大批判キャンペーンを組むべきだろう。
要するに、今やRENKや李英和は佐藤や荒木らの戦略を理論・運動両面で「左」から補強する存在であり、その本質において救う会と何ら変わらぬ米帝奉仕性・極右性を抱え込んでいるということだ。

【編集者注参考URL

・朝鮮民主主義研究センター(朝民研)
 http://www.asiavoice.net/nkorea/
・共産主義者同盟(火花)
 http://www.bekkoame.ne.jp/tw/hibana/
・RENKのイラク戦声明(フセイン政権の崩壊と北朝鮮)
 http://www.bekkoame.ne.jp/ro/renk/RENK030420.htm

アメリカの軍事的介入を「コッソリ」承認するような立場性では・・・ 投稿者:まこと@出張先  投稿日: 2月 3日(木)10時23分52秒
kazhikさん、こちらは礼儀を弁えて質問したのに、随分と失礼なレスですね。

それはともかく、私は主として学生時代の「乱読」で獲得した趣味者モドキ的レーニン知識を掲示板で書き並べる趣味はありませんが、マルクスやレーニンに限らず、およそ「古典」を引き合いに出す際にはその著述が書かれた時代と現代の時代的状況の相違を忖度せねばならないことは、社会科学に取り組む者なら常識だと思います。

例えば、17世紀の知識人であるグロティウスが「戦争と平和の法」で、悪行を犯している国家への処罰としての戦争を「正戦」と位置付けていたり、戦争における敵方からの略奪を容認しているからと言って、21世紀にグロティウスを引き合いに略奪行為の正当化を図る論は「トンデモ論」に等しいわけですし、ある国家の政権の恣意的意思をもとに他国に侵略することが「人道的介入論」の名の下で肯定されるわけでもないのです。なぜなら、こうした主張はグロティウスから21世紀に至るまでの人類社会が形成した現実の国際法理論の変遷過程を無視しているからです。

で、私が何故レーニンの旅順陥落論に絡むkazhikさんの投稿に噛み付いたのかと言えば、まさにkazhikさんが言われるように、このレーニンの著述をどういう政治的文脈で使っているかが気になっているからです。なんだか超・左翼さんと論調が重なるようでイヤなのですが、kazhikさんは前にイラク戦争を巡って猛獣文士さんと議論になった際に

「せっかくだから聞きますけど、猛獣文士さんはイラクが今後どうなればいいと思っていますか? ブッシュの侵略だけが問題なら、フセインを政権に戻すべきだ、というのが答えになるしかないでしょう。でもそんなことは誰も言わない。あなたの表現を借りれば、みんなコッソリと「アメリカの侵略を容認している」面があるのです。」

(イラク戦争をどう語るか 投稿者:kazhik  投稿日:12月13日(月)08時00分7秒 より)

http://afghan2004.hp.infoseek.co.jp/kakolog65.htm

と書かれましたが、実は私もこの「コッソリと『アメリカの侵略を容認している』面がある」という一句に非常に引っ掛かったのです。ブッシュ政権のイラク侵攻にもサダム=バース党政権の独裁にも反対している勢力はイラクにも存在するわけですし、何も両者に反対する者がイラク戦争をコッソリ承認する必要も無いし、「サダムを復権させろ」などと時計の針を過去に戻すが如き立場を取る必然性はありません。

そして、こうしたイラク戦争認識の提示に続き、今度は過去の日本の「植民地主義」云々が話題になっている中で、今度は三浦さんがレーニンの旅順陥落論を引き合いにシャモさんの見解に疑義を呈する論陣を張っているわけです。

三浦さんはこのレーニンの旅順陥落論について、「一つには、この時代は(略)戦争自体を悪と見做すのではなく、政治の一つの解決策として許容されていた時代だったと言う事がありますよね。第2には、やっぱり現実の革命家特有のリアリズム、もっと言ってしまえばマキャベリズム的な感覚もある。ツアー政府が揺らぐ事に繋がるものは全て正しい、みたいな発想。(略)第3には、(略)「進歩的」なものの「反動的」なものへの勝利を手放しで肯定してしまう危うさもありますよね」(それでは、しばしお休みさせていただきます 投稿日: 2月 1日(火)より) と指摘されておられますが、その一方で、kazhikさんはこの論をそのまま現在的情勢に援用するへの危険性には踏み込まず、「『自由のための戦争』を戦争容認としか読めないアホ」とやらを揶揄するばかりです。

「左翼」を自認される方よりも、「右翼」を自認されている三浦さんの方が、「進歩的」な古典のご都合主義的引用が齎す危険性を理解されているというのも何だか・・・ではありますが、こういう論展開を見るにつけ、、kazhikさんのイラク侵攻否定論とは単に政治的マキャベリズムの次元に過ぎず、金正日打倒にとって進歩を齎すと判断すれば、アメリカ軍による軍事的介入をも「コッソリと」是認するという立場性が既にkazhikさんの主張には内包されているのではないか、と率直に危惧したのです。

私は情勢判断の上で朝鮮半島での戦争の可能性を否定しつつも、内心ではアメリカの軍事的介入をコッソリ承認するような「インチキで右翼と闘って勝てるわけがない」(kazhikさん)と考えるものですし、結局こういう立場性では武力的措置の行使の可能性すら示唆する「対北強硬派」の論理を流され、追認するだけに終わるのではないかと懸念するものです。

なお、この議論では最上氏の「人道的介入」(もちろんこの程度の本はとっくの昔に読んでいますよ)は関係無いですね。それとも、最上氏の論に立脚すれば、イラク戦争をコッソリと容認し得るのでしょうか?

超・左翼さんの言う「火花」の論文って・・・ 投稿者:まこと@出張先  投稿日: 2月 3日(木)10時45分55秒
これのことですよね。私も前に目を通したことがありますが。

・「北朝鮮問題、拉致問題、帝国主義侵略戦争の進歩性と反動性の弁証法について。少々。」流 広志

「(略)レーニンは言っている。「われわれがそれぞれの戦争を個別的に歴史的に(マルクスの弁証法的唯物論の見地から)研究する必要をみとめている点で、われわれマルクス主義者は、平和主義者とも無政府主義者ともちがっている。あらゆる戦争に不可避的に結びついているすべての惨禍、残虐、災厄、苦悩にもかかわらず、歴史上には進歩的であった戦争、すなわち人類の発展に利益をもたらし、とくに有害で反動的な制度(たとえば専制あるいは農奴制)やヨーロッパで最も野蛮な専制政治(トルコとロシアの)の破壊をたすけた戦争がいくどもあった。だから、今日の歴史的特質を考察する必要があるのである」(「社会主義と戦争」国民文庫88」ページ)。
 戦争を個別的・歴史的に、そして弁証法的唯物論の見地から、研究しなければならないのである。共産主義者は、もちろん、戦争だけではなく、あらゆることを弁証法的唯物論の見地から研究・評価しなければならない。この立場から、現在の金体制や今日の戦争を研究しなければならない。(略)」

「 金正日政権は、プロレタリアートを解放するどころか、その反対に特権階級を頂点とした特殊な身分制の下に、プロレタリア大衆を抑圧・支配している反動である。(略)かかる反動的な諸施策を合理化して、それをプロレタリアート抑圧のテコとしていることや特権階級の贅沢な生活を廃止せずに、民衆を飢えさせ、政治弾圧し、虐殺していることは、この反動に対する帝国主義による進歩的戦争を認める十分な理由になると判断せざるをえない。われわれは、戦争によって多くの人が死ぬのを望まない。しかし、「あらゆる戦争に不可避的に結びついているすべての惨禍、残虐、災厄、苦悩にもかかわらず」、国際プロレタリアートは、かかる腐敗した特権階級が多数住民を抑圧・収奪して大量の犠牲者をうみ続ける事態を取り除く限りでは、戦争の進歩性を認めざるをえない。もちろん帝国主義の進歩性は相対的なものである。それは、侵略性・抑圧性・反革命性・差別性をともない、またそういう性格に転化していくものである。(略)」

例えば、米帝ブッシュ政権は、フセインの抑圧専制支配を解体し、イラクの少数派スンニ派に依拠したフセイン政権に、民族的宗教的に抑圧・弾圧されたシーア派やクルド人を解放したことなどに限っては進歩を実現したが、この占領を出来るだけ長引かせ、その間に、復興事業利権を貪ろうとする米系大企業の利益をはかろうとし、当初の名目であった民主化などは後回しにしている。イラク人民の政治的独立を求める声は高まっている。イラク侵略戦争は、米英帝国主義同盟対フセイン政権との戦争の一時的限定的進歩性は弱まり、米英帝国主義の占領統治からの解放闘争が進歩的な局面に移行している。(略)

繰り返しになるが、帝国主義侵略戦争の進歩性とは、その侵略の意図や帝国主義利害の実現を目指すにもかかわらず客観的に持つ進歩性であって、北朝鮮の特権階級の専制的抑圧支配を破壊する限りにおいて果たす客観的役割という点に限って進歩性を持つという限定的な意味である。(略)」

http://www.bekkoame.ne.jp/tw/hibana/h266_1.html

この流論文が承認している「戦争」とは民衆による革命戦争では無く、「帝国主義侵略戦争」である点がポイントですね。

この流広志氏という人は、ブッシュvsサダム・金正日の図式に拘泥される余りに、何故に国際社会で米国のイラク侵攻に反対する声がこれだけ高まりを見せているかを分かっていないようです。

反戦派は何も牧歌的な「センソーハンターイ!」の論理"だけ"でイラク戦争に反対している訳ではありません。スーパーパワーたる米国の政権層が振りまく「民主化」「人道」「自由」「人権擁護」を名目にした恣意的戦争翼賛の「論理」自体が人類が築いた国際法的安全保障秩序を破壊すると危惧しているからこそ、なのです。

で、この流氏は「帝国主義侵略戦争」なるものが無ければイラク民衆が「解放闘争」を成し遂げることができないかのような書きぶりですが、この人はブッシュ父政権がクルドやイラク民衆の蜂起を見捨てたこと、米国が音頭を取った対イラク経済制裁が民衆に齎した効果などをどう評価しているのでしょうか?

では、この後夜中まで仕事なので、レスは明日以降になります・・・。

現状が「平和」なのか 投稿者:原 良一@闘病中  投稿日: 2月 3日(木)12時48分23秒
 時間がないのでごく簡単に

 社会主義者様の三浦さんの論文(北朝鮮の平和的政権交代)紹介あたりから感じていた疑問ですけど、皆さん、現状は平和なのでしょうか?

 北朝鮮の奴隷階層(所謂敵対階層)は、推定300万人が餓え殺され(@kotetuの表現を拝借)、その後も餓死線上をアップアップで毎日が生きるか死ぬかの戦争です。摘発・強制送還に怯え逃げ回る脱北者もまた然り、日本人拉致被害者も解放・帰国した5人以外は抑留されたまんま、家族も含め平和な日々とは到底いえません。日本人を拉致する過程での主権の侵害も戦争行為そのものです。

 米帝の介入がなくたって、北朝鮮によって平和な暮らしや生命が脅かされているという意味では、現在だって立派な戦争状態ですよ。で、その現状に対して、日中韓各政府も社会も極めて冷淡だからこそ、米帝に期待を寄せる人々が出てくるという構図があるんですけど…。

 あとkazhikさん、昨年末の北朝鮮高官の手紙に関する沢村氏とのやり取りでも感じていたことだけど、もう少し政治的に、無用な角を立てないように振舞えないものでしょうか? 相手が、口先だけの超サイテー・左翼ならともかくも、まことさんにまでとは…。リアルの活動で見せる気配りマンぶりとの落差には正直困惑しています。

「平和」は唯一の正義ではない 投稿者:kazhik  投稿日: 2月 3日(木)21時11分54秒
礼儀を弁えて質問した、だって? 罵詈雑言の尻馬に乗るのがあなたの礼儀ですか。「自由のための戦争」の文脈を確認してくれ、と言ったのに、そこは引用せずに別のところを(それも文脈を無視して)持ちだしてるし。

レーニンは「戦争反対」より「革命」を優先する立場から平和主義を批判しました。最上敏樹氏は「人権」と「平和」が衝突するケースもあることを示しています。「平和」はあなたが考えるほど絶対的な正義ではないということです。レーニンの時代でも現代でも事情はぜんぜん変わりませんよ。

あなたが書いてるのは、要するに「アメリカの軍事介入を容認するのは許せない」という平和主義的感情論ですね。ところが、現実の世界にはアメリカが軍事介入しなくても問題のある地域がたくさんあるんですよ。あなたもチベットの人権問題くらいは知ってるんでしょ? だったらイラクや北朝鮮の状況もちょっとは想像してください。


いちおう「自由のための戦争」という表現を使った投稿を自己引用しておきます。

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失礼はお互い様 投稿者:kazhik  投稿日:12月14日(火)20時59分38秒

RENKの目標は北朝鮮の民主化です。戦争反対ではありません。北朝鮮の民主化のために戦争するべきだ、というのも一つの意見です。奴隷の平和か、自由のための戦争か、という究極の選択を迫られたら、私だって戦争に賛成するかもしれません。それで戦争容認派と言われても結構。なんとでも言え、です。

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 イラク国民は長い間、自らの手ではフセイン政権を倒せずにきた。私自身、フセインを追放してくれるのであれば、だれの力でもいいから借りたいと感じてしまうときがあった。米国でも、ロシアでも、日本でも、悪魔でもいい、と。
 米軍の武力行使の是非をめぐっては、私の周囲にいる在日イラク人たちの間でも賛否両論がある。[中略]
 とはいえ、侵攻が始まってしまった今となっては、望むのはフセイン政権の打倒である。そしてそれによって、イラク国民が今より少しでも自由と民主主義を手に入れることだ。
 今の故国は大きな刑務所のように見える。秘密警察につかまる恐れのある国。国際社会から制裁を受け、皆が食いつなぐことに必死な国。反政府運動など想像することもできない国。それは私にとって、戻ろうと思える祖国ではない。[中略]
 日本の人がどこまで、イラク国民にとっての戦争の意味を想像できているか、私には疑問がある。戦争反対を言う人は多いが、「もはや武力による解決しかない」と考える我々の絶望の探さを、どこまで認識した上で語っているのだろう。[後略](2003年3月29日付『朝日新聞』「私の視点・ウィークエンド」欄)
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「フセイン政権の崩壊と北朝鮮」に引用されているこのイラク人の発言は重いものです。
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今は21世紀なのです。そして、「テロとの戦い」は「人権擁護」の理念すら危うくする。 投稿者:まこと@出張  投稿日: 2月 4日(金)08時43分47秒
(1)今は21世紀なのです。

革命なり独立のために「戦争」を利用するという戦略自体は、別にレーニンなど「科学的社会主義者」に限らず、少なくない政治指導者が掲げていました。それこそ、前にこの掲示板で少し話題になったチャンドラ・ボースやアウンサンも、「イギリス帝国主義」勢力を自国から追い出すために「日本帝国主義」を利用したわけです。

ただ、現在の情勢は彼らが「闘争」していた時代のように複数の帝国主義国が拮抗しているわけでは無く、また冷戦中期までの頃のように米ソの二強がほぼ拮抗していた時代とも環境が根本的に異なり、アメリカ合衆国という国際政治・軍事・経済の各方面に多大な影響力を持つスーパーパワーと単一で張り合える国家など存在せず、こうした国家が「民主化」「自由」を名目に他国のレジュームを変更することの是非が焦点化している時代なわけです。21世紀はレーニンらが生きた時代環境とは違うのです。kazhikさんや流論文はこの点を全く無視しているのではないでしょうか。

(2)そして、「テロとの戦い」は「人権擁護」の理念すら危うくする。

また、、kazhikさんが言うように「平和」と「人権擁護」の矛盾を掲げていますが、アメリカ政権層が掲げる「テロとの戦い」という論理は、彼らが「戦争」をする際に掲げる「人権擁護」の理念すら危うくしている点に留意すねきでしょう。

事実、中国ではチベット・ウイグル・内モンゴル、ロシアではチェチェン、パレスチナ等々の地域では、「テロとの戦い」の名の下に独立主義者や民族主義者への殺害・拷問・虐待・弾圧が「『テロリスト』撲滅対策」として実施されているわけですし、当のアメリカとて、グアンタナモで彼らが「テロリスト」と規定している被告人に対し、合衆国憲法の理念にすら反する適法手続きの欠いた訴訟手続きを行っているわけです(当然、拷問等の問題もありますが)。

また、イラクでは「解放軍」である"はずの"米軍による民衆殺害・拷問などが日常茶飯事であり、アググレイブはその典型です。

要するに、「テロとの戦い」という論理は「平和」のみならず、実は米国などが「戦争の大義」として掲げる「人権擁護」の理念すら危機に陥れる思想性を内在しているわけで、こんな事は何もチョムスキーなどの「大物」の名前を出さずとも、そこら辺の凡庸な「プチブル人権主義者」すら指摘していることですよ。

最上氏の名前を出して「イラク戦争コッソリ容認」論を補強するのも、どうかと思いますけどね・・・。

そもそも、近代戦史で「人道的介入」というタームが遡上に上がったのは21世紀に入ってからだと思いますが、この「論理」はナチスドイツがズデーデンを、ファシスト党支配下のイタリアがエチオピアを侵攻した際にも大々的に援用されてきたという歴史的事実があります。この「人道的介入」論は得てして他国への侵略を正当化する際の方便として利用されるので、この論理で戦争を軽々に肯定してはならないと考えます。

最上氏も「人道的介入」を行う場合に止むを得ず軍隊を使う場合も国際法の遵守・国際協調が必要だと強調しているわけで、イラク戦争のような軍事侵攻を「コッソリ容認」するような立場性ではないと思います。

なお、kazhikさんはしばしばRENK声明に出ているイラク人の発言を引用されますが、彼とは異なり米軍のイラク侵攻にもサダム独裁にも共に反対の意思表明をしているイラク人だっているわけですから、何千万人もいるイラク国民のうちの一人の声がイラク国民全体の当事者性を代弁し得るわけではありませんし、これは「脱北者」の声の場合とて然りだと思います。

反動の動きを利用する 投稿者:スパルタカス  投稿日: 2月 4日(金)11時13分12秒
> 最後の「軍事体制・利益至上主義」というのは日米韓の体制のことでしょうか。北朝鮮と日米韓の体制をともに変革? すばらしい。そんな目標を掲げている平和運動が日本に存在するとは知りませんでした。ぜひもっと詳しく紹介してください。

トロツキズムはトロツキーの時代から米ソ両方を打倒の対象としていたのですよ。第4インターの機関紙を読めば、スタンスは分かるでしょう。新左翼は元々ソ連を追放され、ソ連に暗殺されたトロツキーが米ソ打倒を目指して結成した部分が中心になっている。
ただし、新左翼でも毛派・主体派は共産圏を擁護しているが。共産圏体制打倒か擁護かの押し出しは各派によってかなり違う。共産同(ブンド)系は親共産圏の毛派や主体派は少ない。社民党・週刊金曜日も親共産圏か、それに近い立場。革共同系は仲が悪くても全てトロ派であり、完全に共圏を打倒対象としている。日共はしばしば右翼に同調する立場で、反共産圏の立場を取るが、基本的に親共産圏でもあり、時と場合によって立場が変わり、日和見主義が強い。

>ところで、スパルタカスさんにとって経済制裁は民主化のためですか? いま日本で議論されている経済制裁は拉致問題解決のためのものです。拉致問題解決が目的なら「日本国民の姿勢」を示すだけの経済制裁でも意味がありますが(賛否はともかく)、民主化が目的ならそれだけでは足りないと思います。

拉致問題は北朝鮮の国家機密であります。民主化しなければ、拉致問題解決は不可能でしょう。つまり、拉致問題解決と民主化は同義反復後であると考えて下さい。独裁体制のまま拉致問題が解決するとは思えないのです。全部解決する頃には体制は崩壊しますよ。手のうちを全部見せる訳だから。
北朝鮮人権法案は、私達にとってチャンスです。「何故北朝鮮だけなのか」と迫れば、入管の人権侵害もクルド人家族やイランのゲイの男性など北朝鮮以外の国からの政治難民支援もやりやすくなる。権力側が北朝鮮の体制変革を迫って、日朝対立が深まるのは必ずしも悪くない。危機はチャンスでもある。まさにこれが日本の入管の人権侵害にスポットライトを当てる機会なのかも知れない。日米の権力者は民主化を掲げて自らの墓穴を掘ろうとしているのかも知れない。歴史の弁証法?アメリカがサウジ・クウェート・エジプトの民主化にどれだけ熱心になるか、これ見もの。
彼ら自身が自らの言説で変革のチャンスを我々に与えてくれようとしているのではないか?アメリカは日本軍国主義を押さえるために憲法を押し付けたとしても、これは利用しない手はなかった。そして、今度は日本がかつてのアメリカの立場に立とうとしている。反動が歴史を仕方なく進歩させようとしている。これを利用しない手はない。

サヨク化した自称「国際人権派」へ 投稿者:kazhik  投稿日: 2月 4日(金)22時07分33秒
まことさん、すっかり「超左翼のフン」が板についてきましたね。私が思想的な原則の問題として語った「自由のための戦争」を、最初はブッシュの戦争にすりかえ、ばかばかしいので反論しないでおいたら今度は中国政府のチベット弾圧にまで拡張するんですか。結構ケッコウ。その調子で東ティモールの独立派ゲリラやメキシコのサパティスタも否定することをおすすめしますよ。東ティモールのゲリラはインドネシアからの独立などめざすべきではなかった、サパティスタもばかげた一揆なんかやめて奴隷の平和を受け入れるべきだった、と。

あらためて言いますが、平和だけが唯一の正義ではありません。人権もあり、民主主義もある。階級なき社会をめざす場合は革命という正義もある。「帝国主義列強」の時代であろうと「唯一の超大国」の時代であろうと同じです。

現実社会で起きている(起きる可能性のある)「戦争」の内実とは? 投稿者:まこと@出張朝食後のひと時  投稿日: 2月 5日(土)07時43分59秒
>その調子で東ティモールの独立派ゲリラやメキシコのサパティスタも否定することをおすすめしますよ。東ティモールのゲリラはインドネシアからの独立などめざすべきではなかった、サパティスタもばかげた一揆なんかやめて奴隷の平和を受け入れるべきだった、と。(kazhikさん)

誰がそんな事を言いましたか?

kazhikさん、あなたはしれっと「自由のための戦争」と言われますが、ここで焦点化している「戦争」の内実を改めて確認すべきではありませんか?

イラク戦争を引き起こしたのはサダム独裁からの民衆解放を目的にしたレジスタンスでも無ければ、彼らに支持された国家の軍隊でもありません。正にあれは「ブッシュの戦争」ではありませんか。そして、kazhikさんはその戦争を反戦主義者もコッソリと承認している面があると示唆されたわけです。

そして、ここで浮上している朝鮮半島での「戦争」云々とて、いみじくも原さんが「米帝への期待」と漏らされたように、北朝鮮の民衆による蜂起を主体にしたものでは無く、アメリカによる「テロとの戦い」という政治的文脈の上に敷かれている軍事的介入の可能性を念頭に置いたものではありませんか。

「自由のための戦争」などと言うのなら、現実にいま起きている、そして起きる可能性が多少なりともある「戦争」の内実を忖度せねば、ただの"空想的"「自由のための戦争」待望論者ではないでしょうか。それこそ"マルクス・レーニン主義者"(ですよね?)らしくも無い思考だと思いますが。

「自由のための戦争」(1) 投稿者:まこと@出張先  投稿日: 2月 5日(土)15時52分11秒
kazhikさんによると私は「『超左翼のフン』が板についてき」た「サヨク化した自称『国際人権派』」らしいですが(苦笑)、kazhikさんが「自由のための戦争」という言葉をどういう政治的文脈で使ったか、再確認させて頂きます。

http://afghan2004.hp.infoseek.co.jp/kakolog65.htm

この投稿群を読む限りは、「自由のための戦争」という言葉は趣味者的なレーニン話や思想一般の話の上では無く、現実のイラクへの米軍の侵攻を踏まえた上で、米国の北朝鮮への軍事的介入を視野に入れた議論の中で出てきていることが一目瞭然だと思いますが。


*個人は個人、団体は団体 投稿者:kazhik  投稿日:12月12日(日)04時46分30秒

猛獣文士さん、RENKを批判するならRENKの公式見解を批判してください。(以下略) 


*kazhik さん 投稿者:猛獣文士  投稿日:12月12日(日)07時07分19秒

はじめまして。(略)イラク戦争についてのRENKの公式見解と思える声明にも、違和感を感じていました。

http://www.bekkoame.ne.jp/ro/renk/RENK030420.htm

私は、この声明はアメリカのイラク侵略を容認していると解釈しています。(以下略)


*小見出しぐらい読んでくれ 投稿者:kazhik  投稿日:12月12日(日)08時03分8秒

>猛獣文士さん

「フセイン政権の崩壊と北朝鮮」はイラク戦争から得られた四つの教訓を挙げています。

(1) 独裁政権は必ず滅びる
(2) 戦争の最大の犠牲は民衆である
(3) 危機は緩和されていない
(4) 戦争なき解放の道はある

これを見て、なぜ「アメリカのイラク侵略を容認している」と論評できるのでしょう。戦争以外のやり方で独裁政権と闘おう、という趣旨であることは一見して明らかじゃないですか。(以下略)


*RENKのことなどで 投稿者:猛獣文士  投稿日:12月12日(日)11時12分33秒

(略)フセイン政権が倒れたのは、独裁政権だったからではなく、アメリカが攻撃したからです。
独裁政権にかぎらず、どのような政権でも国家でも、いつかは終焉の日を迎えます。

イラク侵略の教訓から、金政権の崩壊を連想することは、アメリカの侵略を容認していることだと思います。現に、この声明にはアメリカの行為に対する非難や批判の観点がみられません。戦争を、地震や洪水のような災害として語っているだけです。


*イラク戦争をどう語るか 投稿者:kazhik  投稿日:12月13日(月)08時00分7秒

RENKの目標は北朝鮮の民主化ですから、イラク戦争そのものの評価を語らなくても不思議ではないでしょう。イラク戦争を語る者は必ずアメリカの侵略を非難しなければならない、なんていう法はありません。(略)

せっかくだから聞きますけど、猛獣文士さんはイラクが今後どうなればいいと思っていますか? ブッシュの侵略だけが問題なら、フセインを政権に戻すべきだ、というのが答えになるしかないでしょう。でもそんなことは誰も言わない。あなたの表現を借りれば、みんなコッソリと「アメリカの侵略を容認している」面があるのです。


RE:イラク戦争をどう語るか  投稿者:猛獣文士  投稿日:12月13日(月)11時12分17秒

>RENKの目標は北朝鮮の民主化ですから、イラク戦争そのものの評価を語らなくても不思議ではないでしょう。

わけのわからないことをいいますね。RENKがイラク戦争に関する特別な声明を出したのだから、イラク戦争そのものの評価を語らなければ、何のための声明でしょうか。イラク戦争に興味が無いのならば、声明そのものを出さなければいいのではありませんか。

>イラク戦争を語る者は必ずアメリカの侵略を非難しなければならない、なんていう法はありません。

アメリカの侵略が正当だと思っている人は、アメリカを非難する必要はありませんよ。だから、RENKの声明はアメリカの侵略行為を容認していると言っているのです。そのまんまじゃないですか。

(略) 

>せっかくだから聞きますけど、猛獣文士さんはイラクが今後どうなればいいと思っていますか? ブッシュの侵略だけが問題なら、フセインを政権に戻すべきだ、というのが答えになるしかないでしょう。でもそんなことは誰も言わない。あなたの表現を借りれば、みんなコッソリと「アメリカの侵略を容認している」面があるのです。

タイムマシンが無いんだから、アメリカの侵略行為の前の状態に戻すことは誰もできない。できないことは誰も言わないでしょう。申し訳ありませんが、いっしょにしてほしくないんだよね。私はコッソリとアメリカの侵略を容認していませんよ。(以下略)

「自由のための戦争」(2) 投稿者:まこと@出張先  投稿日: 2月 5日(土)15時49分1秒
*降参 投稿者:kazhik  投稿日:12月13日(月)20時19分9秒

猛獣文士さん、あなた面白い論争術を使いますね。トンチンカンな批判を続けて相手を脱力させる、という戦術に出会ったのは初めてです。参りました。降参です。どうぞ、あちこちで「RENKが米帝の手先にすぎないことを白日の下に晒した!」と吹聴してください。

ところで、サダム・フセインはまだ生きていますから、彼を戦争前と同様の地位に戻すことは現在でも可能です。ぜひ、コソコソ逃げたりしないで「サダムを戦争前の地位に戻せ!」と叫んでください。


*ずいぶん失礼な対応ですね。 投稿者:猛獣文士  投稿日:12月13日(月)23時57分23秒

確かに、理詰めに走りすぎた気はしていましたが、そのような議論は、kazhik さんから仕掛けてきたのではないですか。

イラク戦争が始まったときに、尻馬に乗って北朝鮮にも同じようにアメリカの正義の鉄拳が下されるべきだなどと本気で信じた人が、RENKの周りにいたということは事実だということですよね。そのような人たちは、現在でもその考えを変えていないようですね。私はそのような意見はばかげていると思いますが、議論を継続する気があるのならば意見の相違として留保すべきものではないでしょうか。これまでの議論からは、kazhik さんもそのような見解を共有する一人であると感じています。また、私にはそのような人間が北朝鮮の人権を語っていると、白々しく感じ、虚偽が見えてきます。それが本当の虚偽なのか、それとも私の錯覚かは断言できませんが。


*失礼はお互い様 投稿者:kazhik  投稿日:12月14日(火)20時59分38秒

RENKの目標は北朝鮮の民主化です。戦争反対ではありません。北朝鮮の民主化のために戦争するべきだ、というのも一つの意見です。奴隷の平和か、自由のための戦争か、という究極の選択を迫られたら、私だって戦争に賛成するかもしれません。それで戦争容認派と言われても結構。なんとでも言え、です。

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 イラク国民は長い間、自らの手ではフセイン政権を倒せずにきた。私自身、フセインを追放してくれるのであれば、だれの力でもいいから借りたいと感じてしまうときがあった。米国でも、ロシアでも、日本でも、悪魔でもいい、と。・・・(略)
 日本の人がどこまで、イラク国民にとっての戦争の意味を想像できているか、私には疑問がある。戦争反対を言う人は多いが、「もはや武力による解決しかない」と考える我々の絶望の探さを、どこまで認識した上で語っているのだろう。[後略](2003年3月29日付『朝日新聞』「私の視点・ウィークエンド」欄)
********************************

「フセイン政権の崩壊と北朝鮮」に引用されているこのイラク人の発言は重いものです。


*ここはすごい板ですね。 投稿者:猛獣文士  投稿日:12月14日(火)21時53分9秒

kazhikさん、
分からない言い方をしてごまかすことはありません。微妙に揺れ動いているように見える書き込みですが、アメリカのイラク侵略を非難する言葉がなく、フセインを非難する言葉ばかり強調する繰り返しを見れば、あなたは立派にアメリカの戦争を支持しています。仮にかつてあなたがブサヨクだったとしたら、私から見れば悪魔に魂を売ったとも見えますが。しかし、あなたのような人は日本中に沢山います。あなたが特別に恥じることはありません。ただ、正義とか、民主化とか、人権とかそういう言葉をそういうところで使用すると、そういう概念が非常に汚れたものに見えます。これも、最後のいやみになって、蒸し返すかな(笑。

(以下略)

・(注)太字強調は引用者による。

平和奴隷 投稿者:kazhik  投稿日: 2月 6日(日)07時49分9秒
私は「奴隷の平和か、自由のための戦争か、という究極の選択を迫られたら、私だって戦争に賛成するかもしれません」と書いた。「戦争に賛成するかもしれません」と言っただけなのだから、当然、平和に賛成するかもしれないわけだ。どちらを選ぶかはそのときの状況による。

この私の発言を戦争容認論としか理解できないのは、ありとあらゆる場合に「奴隷の平和」を選択する人間だけだ。言ってみれば平和奴隷か。そういう人間からみればいかにも私は戦争容認派だ。北朝鮮の人民が金正日政権に対して武器をとって立ち上がる日が来たら、たとえそれがアメリカの軍事介入と連動することになっても、私は「自由のための戦争」として支持するだろう。支持どころか参加したいと思っているくらいだ。

とはいえ、北朝鮮の人民が武装蜂起する可能性も、アメリカが北朝鮮に軍事介入する可能性も、現時点ではかぎりなくゼロに近い。米帝の朝鮮侵略が差し迫っている、などというのは妄想にすぎない。したがって、「自由のための戦争」をめぐるこの論議そのものも現実的には意味がない。

といいますか、 投稿者:まこと@出張先朝食後のひととき  投稿日: 2月 6日(日)08時19分55秒
kazhikさんは現実に起きた「イラク戦争」を素材に「みんなイラク戦争をコッソリと容認している面がある」と評価され、北朝鮮問題を見据えながら「自由のための戦争」を語られているわけです。論証抜きに他人をサダム支持者扱いされたり、「奴隷の平和」論者扱いされる前に、その事をお忘れ頂くと困りますよ。

>北朝鮮の人民が金正日政権に対して武器をとって立ち上がる日が来たら、たとえそれがアメリカの軍事介入と連動することになっても、私は「自由のための戦争」として支持するだろう。支持どころか参加したいと思っているくらいだ。
>とはいえ、北朝鮮の人民が武装蜂起する可能性も、アメリカが北朝鮮に軍事介入する可能性も、現時点ではかぎりなくゼロに近い。米帝の朝鮮侵略が差し迫っている、などというのは妄想にすぎない。(kazhikさん)

すぐ後に続く文で「妄想にすぎない」と断ってはいるものの、つい本音を漏らされましたね。猛獣文士さんやシャモさんとの議論の際にはそこまで踏み込まれなかったのに・・・。

>したがって、「自由のための戦争」をめぐるこの論議そのものも現実的には意味がない。(kazhikさん)

では、なぜわざわざkazhikさんが「重いもの」と評されるイラク人の言葉まで引用して現実問題をモチーフに「自由のための戦争」を語られたのか、ということですよ。
「現実的には意味が無い」のなら、わざわざイラク戦争をモチーフに「自由のための戦争」を議論しなくても良いのではありませんか。

ここで確認しておきたいことは、kazhikさんが語られる「自由のための戦争」とは、イラクや北朝鮮の民衆の独立闘争では無く、この現実の国際社会では「テロとの戦い」という政治的文脈を補強するための「論理」としてブッシュ政権に使われているのです。これは「妄想」では無く、「現実」です。

なお、私もアメリカ軍が北朝鮮に直接攻撃を仕掛ける可能性は"現時点では"低いと考えています。しかしながら、「自由のための戦争」を口実にした「テロとの戦い」の論理が、現実に世界中で人権侵害を拡大し、日本国内においても国民保護法制整備や憲法改正の格好の「口実」となっている現実をお忘れいただきたくないと思います。

今のイラクや北朝鮮を取り巻く情勢は、一般論で語れるほど容易いものではないように思いますし、国際人権運動なり民主化運動を推進している人間(私も含む)の口から現実の「テロとの戦い」を容認するかの如き発言が為されるのは、如何なものかと思います。

私は別にkazhikさんを攻撃する気はありませんし、超・左翼氏の煽りに乗る気もありません(だからこの議論を始めるのは内心で気乗りしなかった)。しかし、kazhikさんの論調に佐藤悟志氏とも相通ずる非常に危うい論理を感じているのは事実です。

小池和彦氏(kazhikさん)の無責任な発言 投稿者:南雲和夫  投稿日: 2月 6日(日)10時51分23秒
 「平和奴隷」という言葉がどういう意味で用いられているのかわかりませんが、率直に言って「・・・たら」「・・・れば」の議論をする以前に、することがあるのではないですか。

>私の発言を戦争容認論としか理解できないのは、ありとあらゆる場合に「奴隷の平和」を選択する人間だけだ。言ってみれば平和奴隷か。そういう人間からみればいかにも私は戦争容認派だ。北朝鮮の人民が金正日政権に対して武器をとって立ち上がる日が来たら、たとえそれがアメリカの軍事介入と連動することになっても、私は「自由のための戦争」として支持するだろう。支持どころか参加したいと思っている

 「悪い平和は、よい戦争よりもよい」(西洋の諺)

 伺いたいのですが、貴殿が参加するその戦争の際に、朝鮮半島は一体どのような事態になっているか、想像した上での発言ですか?
 また、拉致被害者(日本人だけでなく、韓国人も含めて)がその時点で、どのような状況になっているのか、もう少し冷静に考える必要があるでしょう。
 以前当方が翻訳した「ペリー報告」(『コリア問題資料集3』日朝協会編集発行)では、朝鮮半島で戦争が発生した際、「死傷者を収容するのに、膨大な人手を必要とするだろう・・・」旨記されています。きっかけが貴殿の言うように、「民主化」のための戦争であっても、その結果が米軍の軍事介入を招き、南北間(日本を巻き込んで)の全面戦争となった場合に、はたして拉致被害者、北朝鮮での日本人配偶者、在日朝鮮人の帰国者、南北の一般民衆、そして日本の一般国民がどうなるのか―もうすこしきゃかんてきに分析した上で考えるべきではないですか?
 それと、以前当方の書き込みをあたかも「左翼同士の不毛な議論」かのようないい方をなさった、と記憶しておりますが、それをいうなら是非とも貴殿には「朝鮮半島で戦争が起こったら・・・」という際のシュミレーションを全面展開していただきたいものです。そして、拉致被害者、北朝鮮での日本人配偶者、在日朝鮮人の帰国者、南北の一般民衆、そして日本の一般国民が戦火から免れる方法論を提示していただきたい、と存じます。

風化 投稿者:バッジ  投稿日: 2月 6日(日)12時02分18秒
銃把やゲバ棒の感触が記憶の彼方に去って行くということは、一方で、平和や人命の尊さについての切実感が希薄化して行くことでもあろう。ネット上でのクチゲバに、本物の物質的暴力がもたらす悲惨や破壊力を想像することは困難だからである。

戦争をゲーム視する湾岸戦争以来の風潮が、社会的批判力の弱い東洋の島国では左右の陣営を問わず広がっているようである。民意なるものに迎合した「自衛のための軍事力活用」論が我々の中にさえ浸透してきているのだ。

再度「21世紀の『現実』とは何か?」と自問すべきであろう。「現実」の概念それ自体について深く静かに反省するべきであろう。流されない為に。

幻想を現実と取り違えてないか???

左翼の転向考に向けて(1) 投稿者:猛獣文士  投稿日: 2月 6日(日)15時25分58秒
 1933年の佐野学、鍋山貞親転向声明(「協同被告同志に告ぐる書」)は、戦前の日本共産党員の転向の雪崩現象の引き金になったものですが、この文献は、左翼の転向問題を研究したい社会主義者さんのテーマにおいて、大変重要な意義を持つと思います。

原文は、「れんだいこ人生学院」で読めます。
http://www.marino.ne.jp/~rendaico/marxismco/marxism_genriron_gensyo_tencoseimei_genbun.htm

 佐野は、転向声明の翌34年に中央公論で、日本共産党の指導部が彼の声明に「事実を以て反論」することが出来ずに、破滅の道を進んでいると述べ、立花隆も、日本共産党は戦後45年に至っても、この声明への「内容に触れた真摯な理論的反駁、事実にもとづく反論、必要な部分での自己批判といったごく当たり前の対応」をすることが出来ず、感情的な罵倒に終始していると評価しています。(立花隆「日本共産党の研究(二)」講談社文庫339-340ページ)要するに、戦後の日本共産党は、この転向声明の問題提起を乗り越えられないままに今日に至っているというのが、立花の見解ですが、この評価は日本の知識人においてかなりの説得力を持つ評価として、現在も維持されているように思えます。

 「転向声明」にそれなりの冷静な現状分析が含まれているという主張を否定できないでしょうが、私には彼らが選択した方向に共感するものがまったくありません。しかし、この評価については、もう少し広範な分析と意見交換が必要であると感じています。

 さて現時点において、私が彼らの「転向声明」について特に興味深いのは、やはり、
  ・日本資本主義・民族主義の評価
  ・戦争の評価
  ・民族自決の否定
などの諸点でしょうか。


左翼の転向考に向けて(2)  投稿者:猛獣文士  投稿日: 2月 6日(日)15時26分29秒
 日本資本主義の評価について、こういっています。

 「同テーゼの冒頭は、日本資本主義の「特殊に攻撃的な強盗性」なるものに対する自由主義的憤激を以って始まっている。資本主義は比喩的に言ってどこでも「強盗的」だった。歴史はイギリス、フランス、アメリカ、前代ロシアのは紳士的だったが、日本のは強盗的だったなどと教えていない。問題は、19世紀後半に日本が他国の植民地とならず、自ら資本主義国として発展したことが当時の事情の下において莫大な革命的意義を有したことにある。

 それは欧米資本の重圧に呻吟するアジア諸民族の覚醒と革命的闘争を早め、以って世界史の進歩の有利な条件を創造した。この歴史的必然、この世界史的意義をヌキにして日本資本主義の全発達過程をただ強盗と罵ってみても何等科学的なものはない。これはソ連邦リトヴィノフ外交が日本及び支那に関して国際連盟のブルジョア諸国と一致するに似て、 コミンターンの指導者もまた満州事変以後の日本に対してヨーロッパの自由主義者と同じ興奮に駆られているのを示すものであるか。」

戦争の評価について、

 「戦争に一般的に反対する小ブルジョア的非戦論や平和主義は我々のとるべき態度でない。我々が戦争に参加すると反対するとは、其戦争が進歩的たると否とによって決定される。支那国民党軍閥に対する戦争は客観的にはむしろ進歩的意義をもって居る。また現在の国際情勢の下において米国と戦ふ場合、それは双互の帝国主義戦争から日本側の国民的解放戦争に急速に転化し得る。更に太平洋における世界戦争は後進アジアの勤労人民を欧米資本の抑圧から解放する世界史的進歩戦争に転化し得る。」

また、声明は民族自決を否定することによって、朝鮮・台湾の植民地支配や中国侵略を正当化します。

 「しかし民族同権の具体的表現は形式的な国家的分離でない。経済的文化的歴史的に近接せる諸民族の勤労者大衆が一個の大国家に結合して人民階級的に融合し社会主義の建設に努力することが遥かに現実的な世界史的方向である。緊密の同一経済体系の中に生活する日台鮮勤労者大衆の共同の任務は搾取者との闘争を通じてこの国家を勤労者自身の国家たらしめるにある。もし日台鮮諸民族がコミンターンの希望する如く、機械的に民族自決の原則に従い国家的分離を行ったならば、それは依然ブルジョアの支配する反動的小国群の成立に終り、アジア諸民族のヨリ保守的分裂の第一歩となるであろう。

 ヨーロッパの帝国主義母国とその植民地(例えばイギリスとインド、フランスと印度支那)は経済的文化的歴史的に懸絶する故に、相互の勤労者と雖も容易に結合し難く、従って一個の社会主義体系を産出するは殆ど不可能である。日本と朝鮮、台湾は、それらと殆ど範疇的に異なっている。我々は日本、朝鮮、台湾のみならず、満州、支那本部をも含んだ一個の巨大な社会主義国家の成立を将来に予想する。 」

 実際問題として、日本共産党を含む、日本の政治・社会思想が、このような水準の転向声明を乗り越えられないままに今日に至っているとするならば、困ったものだとしか言いようがありません。しかし、現在の日本の知識人たちの思考方式や立場表明に、この「転向声明」に類似するものが多いのを考慮すると、これは単純な否定で超えることが出来ない要因を含んでいると考えざるを得ないでしょう。まとまりませんが、問題提起の一つとさせてください。

 話は変りますが、「女性国際戦犯法廷」の緊急大集会で聞きましたが、この法定を「模擬法定」などと呼ぶのは正しくないようです。安部氏のテレビでの説明を受けて、前にそのような書き方をしましたが、訂正します。


  誰が「ならずもの」で、誰が「警察官」なのか?('05年2月の投稿より)


「ならずもの国家」の核武装 投稿者:kazhik  投稿日: 2月12日(土)11時03分50秒
北朝鮮の声明については朝民研で書きましたが、とりあえずこちらでも。

(1) 一般論としては、北朝鮮がアメリカに対抗して核兵器を開発するのは正当。
(2) しかし、飢餓が続く状態で核開発に資金を注ぎ込むのは北朝鮮の人民の利益に反しており、周辺国の人民にも脅威を与える。
(3) 要するに危険なのは核兵器ではなくて金正日政権。

http://www.asiavoice.net/nkorea/


Re.「ならずもの国家」の核武装  投稿者:原 良一  投稿日: 2月13日(日)04時20分56秒
 予定外で金曜日が泊り勤務になってしまい、土曜もフル勤務でヘトヘト、日曜も開店勤務で7時出発なのに寝付けず(疲労が過ぎると眠れないという奴)ちょっと書込みました。体には悪そう…。

 下のkazhikさんの投稿を見て、RENK東京で東京独自のパンフを作る時、私が提案して却下になった文案を思い出しました。それは

・「〇〇〇に刃物、麻原にサリン、金正日に核兵器などという悪夢は決して許してはなりません」

というもの、kazhikさんに「下品すぎる」と怒られました。ついでに

・「腐っても大国で、米帝、露帝、中帝の三国は、国連の常任理事国などそれなりの責任を負ってはいる。だからといって核兵器を持っていいなどと言う気はないが、北朝鮮のようなならず者国家に核兵器を持たれるよりは、まだ危険性は低い。自衛官や警察官が銃など武器を持っているからといって、ヤクザが俺にも持たせろと言っても通らないのと同じである」

との私見も提示しておきます。

ブッシュ政権は「警察官」? 投稿者:南雲和夫  投稿日: 2月13日(日)09時12分53秒
 率直に言って、世界最大のならず者国家が、警察官、あるいは自衛官だとの認識は甘すぎる。
 勢力の大きいヤクザと、勢力の小さいヤクザが、それぞれ危険な飛び道具を持ち合って、「俺はこんなものだって持っているんだ!」と脅しあうのと本質的には変わりないでしょう。(あえて、比喩的な表現を使えば、の話ですが)
 米帝「ブッシュ政権」の持つ核兵器と、北朝鮮の「保有する」(?)核兵器―はたして、どちらがより「犯罪的」などと、比較できる問題ではないでしょう。 

Re:ブッシュ政権は「警察官」?  投稿者:社会主義者  投稿日: 2月14日(月)00時45分36秒
>>率直に言って、世界最大のならず者国家が、警察官、あるいは自衛官だとの認識は甘すぎる。<<(2月13日投稿・南雲和夫さん「ブッシュ政権は「警察官」?」)

 私も、この件については南雲さんと同じ意見です。

>>腐っても大国で、米帝、露帝、中帝の三国は、国連の常任理事国などそれなりの責任を負ってはいる。・・・北朝鮮のようなならず者国家に核兵器を持たれるよりは、まだ危険性は低い。<<(同日投稿・原さん「Re.「ならずもの国家」の核武装」)

 原さんの前記私見は、良く言えば、「拉致被害者や脱北者の置かれた現状を思うと<奇麗事では済まされない>。金正日打倒の為には米軍の介入もやむを得ない」という、それなりに止むに止まれぬ気持ちから出たものだろうと私は推測しています。確かに、北朝鮮の人権状況は世界の中でも最も悲惨な部類に入ります。斯く言う私もかつては「米国が付け上がらない程度に米国をも利用する」という形で、原さんの前記私見とも通底する様な意見を表明した事があります(尤も、私の場合はあくまで平和的手段を念頭に置いたものでしたが)。しかしそれでも、それが平和的手段に限定されず軍事力の行使まで容認するという事であれば、話は全く違ってきます。私は戦争は(ましてや核戦争などは)真っ平ゴメンです。たとえそれが「北朝鮮民主解放」の名目であったとしても。

 冷戦終結後、かつての東西ブロックによるタガが外れ、その間隙を縫って世界各地で民族・宗教紛争が巻き起こりました。ユーゴ・ソマリア・リベリア・ルワンダ・コンゴ・アフガン・スーダン、等々。当該地域では民族(部族)・宗教を基盤にした偏狭な原理主義が台頭し、地方的指導者が圧制を敷いて他集団に対する排外主義とテロを煽りました(例:ルワンダのフツ族迫害、アフガンのタリバン、等々)。イラクや北朝鮮の人権問題も、前述の「原理主義・テロとの戦い」の脈絡の中で主に捉えられてきました。
 そんな中では、「<イラクのフセインや北朝鮮の金正日、シエラレオネのサンコーなどに比べたら、ブッシュの方が>、又は<第三世界の圧制国家よりはまだ、曲がりなりにも民主主義や人権が守られ国際的責任も自覚している(と我々が何となく思い込まされている)超大国の方が>、まだマシ」という幻想を抱く人が出てきても、不思議ではないかも知れません(実際に、私の知人・バイト仲間でもそういう意見の人は少なくない)。

 しかし、そういうアメリカは、ベトナム・チリ・グレナダ・パナマ・ハイチで何をしてきたのか? アフガン・イラクで何をしてきたのか? そう考えると、とてもではないが「ブッシュはフセイン・金正日よりはマシ」などとして免罪・相殺する気にはなれません(当然、この事はロシア・中国など他の超大国・国連常任理事国についても同様ですが)。いくら北朝鮮問題が<奇麗事では済まされない>からといって、何故、沖縄の辺野古漁民・宜野湾市民や、横須賀・座間・逗子の市民、矢臼別・王城寺原の人たちが、日米安保の犠牲を押し付けられなければならないのか? 「広島・長崎の惨禍」「パパママ・バイバイの悲劇」、立川テント村・赤旗号外配布・連帯労組関生支部などに対する弾圧は決して他人事では無いし、他人事にしてはいけないと思います。また、かつて生協職員として平和行進や原水禁世界大会・戦争展などにも取り組んできた自身の立場からしても、「ブッシュはフセイン・金正日よりはマシ」という様な意見は、ちょっと正直言って受け入れられないです。

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(以下は別件投稿に対するレスに付き、省略)

米帝憎しの犬型(ワンパターン)思考 投稿者:原 良一  投稿日: 2月14日(月)13時10分23秒
 ありゃりゃ〜!? 朦朧とする頭で2月13日(日)04時20分56秒の訂正をし(投稿後眠り込んでいて、結局遅刻です。「編集済」をクリックしてみてください〈大汗〉)ながら「『米帝』『警察官』と南雲太子の呼び笛フレーズを入れちゃったから、また南雲センセが飛び出してくるんだろなぁ。今度は何分だろう」と思っていて、店番が終った後の事務所で覗いたら案の定、それも前回同様キッチリ1時間以内で「わかりやすい人だ」と嗤笑っていました。でも帰宅して見直すと社会主義者様までというのでは正直ガッカリ…。

 そもそも世間様はともかく、こちらの界隈では「〇〇は警察官」という表現は誉め言葉なんでしょうか? 警察が不祥事続きで、ヤクザ化していたり、ヤクザの上前をはねたりしているからといって、自衛隊が憲法違反で国民生活を脅かす存在になり得るからといって、その軍警に対抗するためと称してヤクザが銃を持つことが容認されるのか? 市民社会にとって、軍警の暴力とヤクザの銃武装とより身近な脅威になり得るのはどちらか?
 
 また米帝がヤクザだとすると(南雲氏の特徴は、私が露帝、中帝と水を向けても、米帝にしか反応しない米帝憎しのコケの一念に特化している点にあります)ヤクザたちが常任理事国になっていて世界を、国連を仕切っている真っ暗闇の世界観になってしまいますが、それでもいいのでしょうか? あ、いいのか、だからこその米帝打倒論だもん(呆笑)?

 また拙稿の「(米露中の核武装の方が)まだ危険性が低い」にも批判をいただいておりますが、結果論かもしれませんが、冷戦中にも上記三国は核兵器の使用を自制できました。冷戦当時まず間違いなく在日米軍基地に核兵器が持ち込まれ、その後の現在も中露の核ミサイルが日本(正確には米軍基地)に向けられたままなのに、それを脅威に感じていた、感じている国民は何人いるのか?
 
 にも関わらず豚金一家(米帝が世界最大のならず者国家、ヤクザ国家というのなら、北朝鮮はそれ以下だとの意味で使わせていただきます。米帝と北朝鮮を同列視しているように読める南雲氏の見解は断じて認められない)の核武装への脅威感が、広く内外の世論に浸透しているのは何故か? 巣食う会(知人の使う救う会の罵倒表現)とその支持基盤の右翼が、ありもしない北朝鮮の脅威を煽ったから? じゃなくて、他国の主権を侵して特殊部隊(所謂工作員)を送り込み、一般市民に危害(拉致)を加えていた「事実」が次々に暴かれて、豚金正日も自ら認めて、そんな国なら(麻原がサリンを撒いたように)核兵器もホントに使いかねない、と不安を感じたからでしょうに…。

 米帝がイラクで、中南米で何をしているか位は、私も承知しています。イラク戦争にも反対してきました。でも北朝鮮の現状が、米帝よりも悪い、(日帝が米帝、英帝、ソ帝の武力に依ってでも打倒さるべきだったように)北朝鮮、正確には金正日現体制が米帝の力(武力に限りません)に依ってでも倒さなければならないと言っただけで、米帝の軍事力行使容認、言及してもいない日米安保万歳論(社会主義者様)、核保有免罪・正当化論(バッジ先生)と極端な怪釈に走る、その程度の相対化も許さないという救う会右翼みたいなことは勘弁いただきたい。

 タイトルに敢えて犬型(ワンパターン)思考と挑発的な表現を使ったのも、米帝を絶対悪視する余り、北朝鮮への姿勢がおろそかになっていないか? との疑問があるからです。救う会だけならまだしも、守る会や難民基金など脱北者支援の関係者までもが、北朝鮮人権法などで米帝に期待を寄せるのは何故なのか? 日中韓各政府、日韓の左翼勢力の北朝鮮の人権問題に取り組む姿勢が、あの米帝にすら劣っているからだと自覚してくれないと…。

概念規定の不在と無責任な言動の関連ーそろそろ、最後通告を 投稿者:南雲和夫  投稿日: 2月14日(月)14時20分42秒
 帝国主義という言葉を使う場合、それがどういう概念で用いているのか、又経済的・政治的概念規定はいかなるものなのか、きちんと自ら定義づけを行って使用するのが社会学について論じるものの最低限度の責任でしょうが、下のような文章を読むと、それすら理解できないのかな、と思ってしまいます(いい加減にしてください)。

>また米帝がヤクザだとすると(南雲氏の特徴は、私が露帝、中帝と水を向けても、米帝にしか反応しない米帝憎しのコケの一念に特化している点にあります)ヤクザたちが常任理事国になっていて世界を、国連を仕切っている真っ暗闇の世界観になってしまいますが、それでもいいのでしょうか? あ、いいのか、だからこその米帝打倒論だもん(呆笑)?

 たとえば、ロシアが現在帝国主義国家であるという場合、ロシアがどういう経済構造の上に成り立ち、政治的・軍事的構造がどのようになっており、他民族への抑圧・侵略などがどのように行われているかをまず論証し、それがどのような影響を他民族・国家に与えられているのかを分析し、「ゆえにロシア(中国は)帝国主義国家である」と結論付けるのなら話はわかるが、下の文章にはそうした思考・思索の過程など全く見られない。

>豚金一家(米帝が世界最大のならず者国家、ヤクザ国家というのなら、北朝鮮はそれ以下だとの意味で使わせていただきます。米帝と北朝鮮を同列視しているように読める南雲氏の見解は断じて認められない)

 これも、社会科学的・歴史的に見て、米帝がアジア・アフリカ・ラテンアメリカでどのようなことを傀儡政権の「活用」、そのほか直接の軍事介入を行ってきたのか、全く理解していない議論としか言いようがない。
 アジアでは沖縄、ベトナム、ラオス、カンボジア、ラテンアメリカではグアテマラ、ニカラグア、エルサルバドル、キューバ、チリ、グレナダ、パナマそのほかの国々で彼ら(米軍、CIAなど)がどのようなことをやってきたか、これらの諸国ではとっくに周知の事実だということも、理解できない。(拉致問題に関して言えば、米帝の後押しで拉致・虐殺された反体制運動の指導者、知識人、文化人は数千人どころか、数万人以上に上るでしょうが)。
 こうした初歩的な事実を見ようともせずに、何がより「北朝鮮」よりも米帝がましなのか、事実と道理を上げて説明してほしいものです。

追記:相変わらず「豚・・・」の表現(あるいは犬型思考・・・云々などの表現)を使用する貴殿の人格・品性は、率直にいってこの掲示板でも書かれている投稿規程にはふさわしいとはいえないでしょう。それなりに掲示板にでもいかれたほうがよろしいかと存じます。以上、ご忠告まで。

管理人氏へ:上記のような表現「豚・・・」「犬型・・・」などの表現は、当方のみならず、従来から他の参加者からも再三注意を受けているにもかかわらず、一向に改める様子はないようです。一つ、彼に「最後通告」を与えることも検討してみてはいかがかと存じます。まともな議論をするのに相応しい人物の書き込みとは、到底思えませんので。

【編集者注】文中の誤字脱字については、投稿者本人からの申告に基づき訂正済。 

南雲氏稿は後回しで 投稿者:原 良一  投稿日: 2月15日(火)06時14分2秒
 噛み合わない南雲氏への反論は後回しにして、前回書き漏らしたことを先に書きます。

 社会主義者様

>私は戦争は(ましてや核戦争などは)真っ平ゴメンです。
>たとえそれが「北朝鮮民主解放」の名目であったとしても。

 Kazhik氏対バッジ、まこと両氏、超サイテー・左翼の論争でも感じていた不満ですが、上記社会主義者様も含めた皆様は、現在が平和であり、米帝の介入によって初めて戦争になるとのご認識のようですが、大きな誤りであると愚考します。

 北朝鮮の場合、常に自国民に敵を求め粛清を繰り返す「構造的で制度化された内戦」という建国以来の矛盾の蓄積があり、それが外部に噴出したのが朝鮮戦争であり、韓国や日本への不正規戦(拉致や要人テロ)なのです。そして90年代後半の300万ともいわれる大量餓死は、奴隷階級(所謂敵対階層)への「銃声無き大虐殺」だった可能性が高く、現在も耀徳などの各収容所では、「重労働を伴う餓死の刑の執行」という形で「整然と秩序だった静かな虐殺」が行われていると私は見ています。こんな状態を「平和」と呼ぶべきなのか?

 また、逮捕・強制送還の脅威に脅えながら逃げ回る脱北者の境遇も平和などとはいえないでしょう。つい最近も強制送還された脱北者が公開処刑されたとのニュースもありましたし…。

・北朝鮮、脱北者70人処刑か 韓国の支援団体
http://www.sankei.co.jp/news/050211/kok072.htm

・「構造的で制度化された内戦」の初出
旧朝民研掲示板(現在はリードオンリー)の過去ログより
No.261「永遠のジレンマ その1 ― ジレンマというよりリスクでは?―」
http://www.asiavoice.net/nkorea/bbs/wforum.cgi?mode=allread&pastlog=0001&no=237&page=0&act=past#261

 外国と直接戦火を交えさえしなければ、平和だなどという立場には私は立ちません。一日本人としても、拉致棚上げ、被害者見殺しの平和ならぬ斃倭などそれこそ真っ平です。

 戦争というと米帝による、または米帝に対する戦争しか思いつかないというのも犬型(ワンパターン)思考の典型ではないか? 北朝鮮国内での自民族への戦争を、民族自決の美名の下に不問にしていないか? と再度挑発させていただきます。

>立川テント村・赤旗号外配布・連帯労組関生支部などに対する弾圧は
>決して他人事では無いし、他人事にしてはいけないと思います。

 私も他人事だなんて思っていません。本当はこれは沢村板で提起したかった問題なのですが、元新左翼過激派が代表のRENKや(難民救援のためには何らかの脱法行為が不可避の)難民基金はもちろん、救う会だって、特に沢村板のようにポチ小泉退陣を真正面に掲げているような運動だといつでも弾圧の対象になりえます。

 個人的にも私は、救う会の国民大集会のチラシを毎年数百枚単位で撒き続けてきました。ノルマをこなすために、チラシ・ビラお断りのマンションへの「不法」な侵入もお構いなしで繰り返してきました。2000枚、3000枚の配布を自らに課して梱包を持ち帰っていた救う会の仲間も知っています。

 また、東京葛飾区の共産党員の逮捕には、特に緊張しました。というのも、昨夏の参院選挙の際私は、増元照明候補のチラシを500枚、葛飾区北部平和橋通りから奥土街道にかけて撒いていて、同区を縄張りもとい選挙区にしているヒラカツ(平沢勝栄)センセェに喧嘩を売ったという意識があったからです。「住民」の通報で逮捕されたとの報道に自分も同様の事態になったら、ヒラカツや総聯の支持者(葛飾区は在日の比率が高い)が出てきて文句を言われたら、と思うとそれこそ他人事ではなく、生きた心地がしなかった。

 ついでに言えば、チラシを撒こうと「侵入」したどのマンションにも共産党のチラシが先着済みでした。逮捕された人が、そのチラシを撒いていた人だったかもしれないと思うと、余計に腹が立ちます。

他者の人生に対する無責任な戯言 投稿者:南雲和夫  投稿日: 2月15日(火)07時55分11秒
>上記社会主義者様も含めた皆様は、現在が平和であり、米帝の介入によって初めて戦争になるとのご認識のようですが、大きな誤りであると愚考します

 上記の主張は、以前、kazhik氏も主張していたこととあまり変わりないが、一般的にいう「内戦」と「人権抑圧」、ないしは国家テロとは、明らかに概念は違うでしょう。
 たとえば、ビルマ、パレスチナで行われている軍政当局による人権抑圧、イスラエル政府によるパレスチナ人への人権抑圧(令状なしの逮捕、テロに対するいわゆる「報復」攻撃そのほか)が、果たして戦争状態と厳密に規定できるのか(パレスチナ情勢に関して言えば、「テロとテロの応酬」とは定義できても、戦争状態とは定義するのは一考の要あり、でしょう)。
 米帝の介入が、結果として何をもたらすのか、その結果、南北朝鮮の一般民衆(いわゆる北朝鮮の「敵対階層」を含む)がどのような事態になるのか、また北朝鮮の政府指導部が、どのような軍事行動を起こすのか、その結果について真剣に検討したうえでの発言なのかーその問題について、kazhik氏はちっとも回答していませんが、これこそむせきにんきわまるたいどでしょう。
 それとも、「米帝の介入」は、今よりも犠牲者がはるかに少なくなる、とのシュミレーションでもあるのでしょうか(苦笑)。あるのなら、ぜひとも示してほしいものです。
 そして、kazhik氏にもいったことですが、南北朝鮮の一般民衆、拉致被害者、日本人配偶者、日本の一般民衆が戦火から免れる手法・方法論を、ぜひ提示していただきたいものです。どなたかがいったことですが、「戦争」ということまで言及するのなら、自分も犠牲になってその先頭へ立つ覚悟で(かつ犠牲になる人のいのちと人生に、責任をすべて負う覚悟で)取り組んでいただきたいものです。

いい加減にしてください。 投稿者:かずみ  投稿日: 2月15日(火)08時18分12秒
以前からROMしてきた者ですが、南雲氏のアメリカ嫌い、北朝鮮擁護にはうんざりします。アメリカが戦前から行ってきたことについては、何もこの人の本なんか読まなくてもよくわかっております。しかし、南雲氏は現北朝鮮、現中国、現ロシア等々の問題には目を瞑り、日本及び米国のみも悪口に終始しております。

以前からこの点は大いに疑問でした。左翼だからという理由だけではないように思えます。ご自分の著書の宣伝のための米国批判でしょうか?もちろん米国は批判されるようなことをしてきました。しかし、現在の日本を見れば中朝の脅威の方がはるかに問題ではないでしょうか。それなのに、以前から南雲氏は北朝鮮に有り余るほどの援助をすべしとかとんでもないことをいっております。

この人の意見は金正日の代弁者そのものです。資本主義社会に比べて共産主義社会はそんなによいのでしょう?私には、とてもそうは思えません。南雲氏はただの共産主義絶賛者及び北朝鮮現体制の擁護者にすぎません。このような人から講義を受ける学生達が間違った方向へ向かわないか、大変憂慮しております。

今まで、黙ってROMのみしておりましたが、つい我慢できずに書き込みました。私と同じ感想の人は大勢いらっしゃると思いますよ。それでは失礼します。

原さん・南雲さんへ 投稿者:社会主義者  投稿日: 2月15日(火)12時31分54秒
> 原さんへ

>>現在が平和であり、米帝の介入によって初めて戦争になる<<(2月15日投稿「南雲氏稿は後回しで」)

 「現在が平和」だとは全然思っていません。寧ろ、反戦・市民運動に対する弾圧状況からしても、既に戦争前夜の足音が近づいてきていると思います。そもそも、それを言うなら、ブッシュ・小泉による労働者・市民の権利に対する攻撃や、新自由主義政策による「人間使い捨て・差別・競争社会の現出」「戦争の出来る国づくり」自体が、国民生活に対するある種の「戦争」ではないですか。日本での「戦争」が北朝鮮ほど酷くないのは、国民がその都度それを跳ね返してきたからに過ぎません。私は、北朝鮮や中国における人権抑圧にも、米帝による人権抑圧・戦争政策にも反対します。「どちらが酷い(他方はまだマシ)」という風には考えません。


>>北朝鮮、正確には金正日現体制が米帝の力(武力に限りません)に依ってでも倒さなければならない<<(2月14日投稿「米帝憎しの犬型(ワンパターン)思考」)

 原さんはひょっとして、「現在の日米同盟・安保体制は<日本を北朝鮮から守る>ものだ」という認識に立っていません? だから、米帝の覇権主義やイラク戦争には必ずしも納得いかないが「米帝の力を当てにせざるを得ない」、たとえ嫌々でも「北朝鮮の先軍政治には米国の先軍政治で対抗する」という趣旨の意見が出てくるのではないですか。

 米国の世界戦略はそんな単純なものではないでしょう。単に北朝鮮や中国云々ではなく、中東・北アフリカから東北アジアに至る資源地帯を「不安定の弧」として「テロの脅威から守る」事に主眼が置かれているのではないですか。そしてその中では前者(北朝鮮・中国)よりも後者(中東・カスピ海の油田地帯)における権益確保に主眼が置かれている筈です。だからアフガン・イラクにはあんなにシャカリキになって、北朝鮮は後回しにし、中国市場から甘い汁を吸っているのでしょう。実際「イラク戦争開戦の本当の原因は、フセインが石油関連決済をドルからユーロに切り替え米国の覇権がつき崩されるのを防ぐためだった」という意見を聞いた事がある。
 だから、日本の防衛政策も、旧ソ連や中国・北朝鮮からの不法侵入や侵略に対処したものから、米国が進めるグローバルな対テロ戦争に協力するものに変わっているし、自衛隊も、従来型の侵略抑止型の正面装備を削減して、世界各地に派兵できる為の先制攻撃型の装備に切り替えてきているのでしょう。

 そりゃあ日本政府は表向き「日米同盟は日本を北朝鮮から守る為のものだ」と言いますよ。しかし実際は、先に引用した'03年8月1日付拙稿「三角関係のマッチポンプ」でも言及している様に、北朝鮮とは「一定の」緊張関係が続けば続くほど、金正日・自民党政府・米日軍需産業の三者とも互いに都合が良い。北朝鮮の人権問題も拉致問題も知ったこっちゃ無い、ただひたすら米国の世界戦略に乗っかって、自国の資本を海外に進出させる事しか頭に無い。だから北朝鮮との国交回復にも乗り気だし、新聞の論調を見ても読売・産経などの御用資本家新聞も含めて、徐々に拉致問題の幕引きを図りだしているんでしょう。これは小泉も石原も安倍も同じ。その尻馬に乗せられて、犠牲を強いられるのは誰か? さんざん北朝鮮・拉致問題をダシに憲法も教育基本法も改悪された挙句に、気が付いたら日本は当の北朝鮮とは国交を結んでいて、我々国民は戦争・差別社会の下でアメリカ様や大企業の盾として世界各地に海外派兵させられ、国内では人権が切り縮められ戦争協力を強いられる−では、洒落になりませんて。


> 南雲さんへ

 「最後通告」は未だ考えていません。先の3アク禁の場合は、他の参加者を人格的に罵倒したり民族差別を扇動したりといった行為が余りにも目に余ったので追放処分にしましたが、原さんの場合は未だカウンターオピニオンのレベルに留まっていると判断しています。管理人としては、これ以上あまり頻繁にアク禁処分を乱発したくないのです。

 それと、投稿文の訂正ですが、自分で投稿した文章については、掲示板下の「管理者メニュー」をそのまま(パスワード不要)クリックすれば編集メニューが開きますので、そこで文章の修正・削除が出来ますよ。但し投稿時と同じPCからでなければ出来ませんし、セキュリティをキツ目に設定している場合も無効ですが。
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(以下は別件の告知投稿に付き、省略)

原さんの「誤読」 投稿者:まこと@出張中休憩  投稿日: 2月15日(火)17時08分6秒
>Kazhik氏対バッジ、まこと両氏、超サイテー・左翼の論争でも感じていた不満ですが、上記社会主義者様も含めた皆様は、現在が平和であり、米帝の介入によって初めて戦争になるとのご認識のようですが、大きな誤りであると愚考します。

これは端的に原さんの「誤読」ですね。
少なくとも私は「現在が平和であり、米帝の介入によって初めて戦争になる」との認識を提示していません。

>kazhikさんに質問ですが 投稿者:まこと@出張中  投稿日: 2月 2日(水)14時57分35秒
>アメリカの軍事的介入を「コッソリ」承認するような立場性では・・・ 投稿者:まこと@出張先  投稿日: 2月 3日(木)10時23分52秒
>超・左翼さんの言う「火花」の論文って・・・ 投稿者:まこと@出張先  投稿日: 2月 3日(木)10時45分55秒
>今は21世紀なのです。そして、「テロとの戦い」は「人権擁護」の理念すら危うくする。 投稿者:まこと@出張  投稿日: 2月 4日(金)08時43分47秒
>現実社会で起きている(起きる可能性のある)「戦争」の内実とは? 投稿者:まこと@出張朝食後のひと時  投稿日: 2月 5日(土)07時43分59秒
>といいますか、 投稿者:まこと@出張先朝食後のひととき  投稿日: 2月 6日(日)08時19分55秒
>南雲さんに同感 投稿者:まこと@出張先これから仕事  投稿日: 2月 6日(日)11時22分45秒

上記投稿の再読をお願いします。

なお、原さんのご意見への疑問を端的に指摘させていただきますが、例えば、洞窟の中に閉じ込められた人を救出するのにパワーショベルを使って少しずつ岩石を退けるのは時間も掛かるので、いっそ大砲をぶちこんで洞窟ごと壊してやればいいんだ、と言っているようなものなのだと思います。

なるほど、大砲を使えば穴はあくかもしれない。しかし、その反動として岩石が崩れて更に周囲にある村落に二次被害を及ぼすかもしれないし、洞窟の中の人達にも死者が出るかもしれない。

原さんはパワーショベルや大砲を扱うエンジニアなのですから、大砲に依存するのであればその青写真を提示する責任があると思います。にもかかわらず、原さんは主として感情論に頼るから、私を含め異論を唱える人が少なくないと思います。

また、日本の「反戦派」や「人権派」が拉致問題に冷淡であるというのは、ある一面においては事実だと思いますし、その点は真摯な総括と積極的運動が求められていると私などはよく思う訳ですが、しかしながらその一方で、そういう現状の背景には何処かで大砲に依拠しようとする方法論がその種の人達に忌避されているという面もあるようにも思います。実際、拉致問題に関しては日本国内ではこれだけ大問題になっているのに、日本を一歩出れば市民レベルの国際的な拉致被害者救援活動の広がりはイマイチというのが現実だと思いますが、これは世界の「反戦派」や「人権派」自体が親北シンパだからなのでしょうか?

結局、多くの人達が大砲に依拠した方法論に疑問を投げ掛けているのに、「俺たちの仲間だけは大砲でも何でも使えって救援させてくれ!」と声を荒げても、振り向いてくれる人達は世界広しと言えども余り居ないということだと思います。

「パワーショベルを使うべきだと言っている連中は当てにならないから、大砲組を支持すべきだ」と言われても、大砲の危険性を忖度すれば、安易にその意見を支持することはできません。

まこと氏に同感 投稿者:南雲和夫  投稿日: 2月15日(火)17時33分37秒
>例えば、洞窟の中に閉じ込められた人を救出するのにパワーショベルを使って少しずつ岩石を退けるのは時間も掛かるので、いっそ大砲をぶちこんで洞窟ごと壊してやればいいんだ、と言っているようなものなのだと思います。

なるほど、大砲を使えば穴はあくかもしれない。しかし、その反動として岩石が崩れて更に周囲にある村落に二次被害を及ぼすかもしれないし、洞窟の中の人達にも死者が出るかもしれない

 当方が一番恐れているのも、これに近い事態が発生することです。
 南北朝鮮半島には、7700万人以上もの人が生活しています。そして、戦争になれば、こういう一般の人が真っ先に(かつ大量に)犠牲になることも疑いないことです(ウィリアム・ペリー元米国国防長官の報告書「ペリー報告」などでも指摘されていますが)。
 まこと氏の表現を拝借すれば、ぶっぱなした大砲の「二次被害」が、単に朝鮮半島に住んでいる人だけでなく、「三次被害」が日本に及んだ場合、一体どうするのか、どういう責任が取れるのか、ということも考えて発言するべきだと思うのです。

>「パワーショベルを使うべきだと言っている連中は当てにならないから、大砲組を支持すべきだ」と言われても、大砲の危険性を忖度すれば、安易にその意見を支持することはできません。

 当方もこの見解に賛同します。
 

Re:まこと氏に同感 投稿者:金 国雄  投稿日: 2月16日(水)00時29分20秒
 まことさん、南雲さん、社会主義者さん、皆さま、こんばんわ。

 どの地であれ、多くの人々の生命が失われることは否定されるべきです。

 朝鮮半島(韓国、北朝鮮)然り。無辜の人々を犠牲にして何が民主化、
自由でしょうか?

 私の知るある脱北者にこのことを素直に聞きました。金正日への痛烈
な批判、罵倒が帰ってきます。しかし、多くの犠牲者を生み出す戦争(
武力行使)には強く反対しました。

 また在日一世は、日本がはじめた過去の戦争の歴史を実体験として持っ
ています。一般の日本の民衆とともに空襲の中、逃げまどい戦後、食糧危
機を生き抜いてきました。私のオモニなど、いつも戦争の悲惨さを語り、
戦争は絶対してはいけないと、私たち子供に無学ながら遺言のごとく今で
も述べます。

 まことさん、南雲さん、社会主義者さん朝鮮・韓国人の総意(一部例外
者はいるようですが)は、戦争や武力による解決に反対しているというこ
とを皆さん同様に思っています。

 どうか、声を大にしてそのことを日本の方たちにお伝えください。心よ
りお願い申し上げます。

 この世界が戦争の惨禍より解放される日を目指してともに闘っていきま
しょう。

 失礼いたします。
  金 国雄 拝

穀潰しの北朝鮮 投稿者:原 良一@徹夜勤務明け仮眠前(泣)  投稿日: 2月18日(金)08時35分31秒
 昨17日から本日未明まで勤務先店舗の改装に駆り出され、中古什器の買付け、積込み・移動(往復に3時間+重労働の刑)、店番、閉店後に徹夜で作業、やっと終わって今日も午後から店番なので事務所で仮眠前にと覗いて見たら、また超サイテー・左翼が超くだらない書込みを…(怒・怒・怒)。

 我が偉大なる領導にして北朝鮮民主化革命の期待の星李英和代表様への不敬・不逞極まる誹謗中傷はさておき、内外の良民の善意につけこみ「北の人民に食料をたんまりと送ろう」なる駄文にて人心を惑わさんとする超サイテー・左翼には、筆誅を加える所存なり。

 と、くだらない前振りはこれ位にして、金正日現体制の矛盾を不問にしたまま、外部からの援助による食糧供給総量の増大によって北朝鮮の飢餓を緩和せんすることの非効率性、不当性を、私は既に一昨年(2003年)の11月3日の時点で、朝民研掲示板で指摘していました。

・「これは慮外な…2/3. RENKの「人道支援」に対する姿勢」
朝民研掲示板No.283
http://www.asiavoice.net/nkorea/bbs/wforum.cgi?no=283&reno=282&oya=274&mode=msgview&page=30

 即ち、2001年の時点で人口2千万余に過ぎない北朝鮮は、WFPの援助総量の13.8%を独り占めする被援助大国、世界の穀潰し国家でした。同年内戦や飢餓に喘ぎ、億単位の人口を抱えるスーダン、ルワンダ、コンゴ民主共和国(旧ザイール)などサハラ以南のアフリカ40か国への援助の総量が21.3%に過ぎないことを考えれば、北朝鮮一国への「不当な優遇ぶり」は際立っていました(数値は「イミダス」より。この情報は、他板―確かバクテリア・コロシアム―で知ったので孫引き、出典名は集英社の下請けの知人からの情報)。

 日中韓など周辺諸国、とりわけ韓国が、痛みを伴う北朝鮮の体制変革の回避に汲々とし、外国からの援助で失政を糊塗せんとした結果、核恫喝や恐喝外交をする力量も悪辣さもないアフリカ諸国にシワが寄せられてしまったのです。

 浅学にして、それ以降は援助の変遷の数値を持ってはいませんが、こんなことがいつまでも続けられるわけがないし、許されることでもありません。

 世界は、北朝鮮の、韓国や在日を含む朝鮮民族のエゴに奉仕するために回っているわけではないのです。

 それでも、超サイテー・左翼が、食糧供給総量の増大によって北朝鮮の飢餓の緩和を図る手法に固執し、
>かつて朝鮮を植民地統治下に置き、そして戦後は米帝の帝国主義的アジア覇権主義に
>加担している日本の人民が北の人民に更なる辛苦を強いてはならない。
と考える(米帝に関する記述以外の認識は私も同意する)なら、救う会が主張し、我が李英和も「追従」している、アサリなど北朝鮮産水産物の輸入禁止に賛成すべきでしょう。

 植民地支配以前にも、日本(正確には悪辣・非道な日本の悪徳商人とそれを不当に擁護する日本政府)は、投機目的で朝鮮から米を買い占め、輸出することで米価を暴騰させて朝鮮の良民を苦しめ、それを阻止せんと忠勇なる朝鮮行政官の発した(域外への米の移送を禁ずる)防穀令を、最後通牒を発するなど不当な圧力をかけて撤回させ、賠償金まで要求する極悪非道ぶりでした(岩波新書「植民地朝鮮の日本人」高崎宗司氏著より)。

 産米増殖計画によって米の増産を果たしたはいいが、増産した以上の米を日本に「輸出」させて、朝鮮での米の消費を低下させる飢餓輸出を強いた前科も日本は持っています(半月城通信他文献多数。それらの歴史的・道義的負債を見据える立場からも、北朝鮮産水産物、特に不当な児童労働による採集の噂が絶えないアサリの不買を訴え、実行することには充分な名分があります。

 皆さん、提唱者が救う会だから、現代コリアだから、追従者がRENKだから、投稿者が他称偽装左翼、自称左翼モドキだからといって「佐藤勝巳が左といえば右を向く」的な拒否感情に陥らず、拙論の是非を熟考してください。お願いします。

先回り 投稿者:原 良一@徹夜勤務明け仮眠前(泣)  投稿日: 2月18日(金)09時15分25秒
 下記の投稿で、過去を清算していない日本人の一人である私が、北朝鮮を「穀潰し」と罵倒し、

>世界は、北朝鮮の、韓国や在日を含む朝鮮民族のエゴに奉仕するために
>回っているわけではないのです。

と論難することは、朝鮮民族蔑視の表出だとの批判を招くことになります。

 それは承知していますが、悪政を続ける北朝鮮とそれに追従する韓国の身勝手な振舞いによって、より弱い立場のアフリカ諸国に負担を強いているという事実を直視してほしいのです。

原さんへ 投稿者:社会主義者  投稿日: 2月20日(日)23時57分22秒
 こちらも、今まで放ったらかしにして申し訳ありませんでした。
 国際会議への参加、ご苦労様でした。また情報提供、ありがとうございます。
 ジンネットについても非常に参考になりました。私は当該サイトについては殆ど知りませんでしたが、こちらの方も、アジア・プレスともチャンネル桜とも違う角度から社会問題をとりあげているみたいですね。今後はこちらも見てみたいと思います。

 北朝鮮問題については、既に三浦さんも四トロ板三次会で「今年を脱北者受け入れ元年にしないといけない」という趣旨の投稿をされており(2月19日)、私も其処に書かれているように「民衆の苦境は援けたい」の一点で、出来る事は協力させてもらいます。拉致被害者の救援についても、「救う会・大阪」なんかはもう論外ですが、そういう政治色抜きに「拉致被害者を救え」の一点で一致できる所については、同じ様に協力していこうと思っています。
 http://6038.teacup.com/mappen/bbs

 ただ、原さんの投稿の中で、

>>提唱者が救う会だから、現代コリアだから、追従者がRENKだから、投稿者が他称偽装左翼、自称左翼モドキだからといって「佐藤勝巳が左といえば右を向く」的な拒否感情に陥らず、拙論の是非を熟考してください。<<(2月18日付貴投稿「穀潰しの北朝鮮」)

のくだりについては、「偽装左翼」云々はまた別としても、「救う会」「現代コリア」に関して言えば、彼の政治的主張や今までそのシンパから拙板に加えられた誹謗中傷を思うと、素直に「はい、そうですか」とは言う気にはとてもなれません。

 2月6日付拙稿「「ラチラチ詐欺」の記事によせて」にも書いたように、>> 自分たちの特定の政治的主張を、「拉致被害者の救出」という誰もが反対し得ない課題の中に巧妙に紛れ込ませ、一人一人に踏み絵を踏ませ、その政治的主張に従わない者を「イデオロギー排外主義者」として排除した上で、自分たちはさも「イデオロギー排外主義ではない」かのようにしれっと装 << っているのは、我々ではなく「救う会」や自称支援者(その主導部隊は帝国主義・新自由主義・弱肉強食・2ch勝共アタマのネットウヨク)の方です。この点だけはハッキリさせておきます。
 また私は、「救う会」が自画自賛する程には、彼の潮流が国民から必ずしも全面的な支持を受けているとは思っていません。「宝島」の読書欄に見られるような「左翼に裏切られた」という人間もおれば、逆に私の様に、反戦サウンドデモや「9条の会」に参加・賛同したり「救う会に愛想を尽かした」人間も居ます。寧ろ「北朝鮮経済制裁には賛成、9条改憲には反対」「イラク反戦署名も、救う会の署名もした」という様な人の方が多いのでは。国民世論はそんな単純・一色に割り切れるものではないです。


  参考資料集

  • 共同被告に告ぐる書 (佐野学・鍋山貞親両名の日本共産党脱党声明、1933年6月9日)
     (れんだいこ人生学院HP)

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